

もう取っちゃった0点はしょうがないので、これからのことを考えましょう!
これからいい点を取る方法とかは先生に聞くとか友だちに教えてもらうとかしてほしいので、後で考えてください。
とりあえず今の暗い気持ちを変えていきましょう!
そして気持ちを変えたら、お母さんに怒られないような「りゆう」を考えてみましょう。
気持ちを変える本
- 赤毛のアン
- 老人と海
「りゆう」を考える本
- りゆうがあります
- 博士の愛した数式
- にんじん
- マクベス
1.気持ちを変えるために知ること
- 何があっても太陽は昇る
- 今日こそは別の日になる
2.お母さんに怒られない「りゆう」を考える
何があっても太陽は昇る
赤毛のアン
孤児のアン・シャーリーは大きな眼にソバカスだらけの顔、おしゃべりと想像することが大好きな赤毛の女の子。
手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹のマシューとマリラに引き取られ、初めは戸惑っていた2人も次第にアンを愛するようになり、アンは美しい自然のの中で明るく成長していきます。
私が幾何で失敗しようとしまいと、おてんとさまは、ちゃんと昇って、また沈むのね。
アンはクイーン学校という学校に入るために入学テストを受けました。
翌日は幾何(数学)のテストですが、アンの苦手な科目です。
でもあまりできなくても「太陽はいつもとおり朝は昇って夜は沈むんだから」とアンは言い聞かせて気持ちを楽にすることができました。
あなたがテストで0点を取ろうが100点を取ろうが、明日もお日さまは昇って夜は沈みます。
世界は何も変わりません。

これで0点を取った気持ちが楽になりましたね?
楽になったらちょっとだけ前進する気持ちになってみましょう。

今日こそは別の日になる
老人と海
海の漁師の老人、サンチャゴは84日間全く魚が捕れませんでした。
今日こそはと船に乗り込んで海に出たら、大きいカジキマグロを捕まえることができました。
しかし、サメの群れにカジキマグロを奪われそうになって、サンチャゴとサメの攻防が始まります。
サンチャゴは84日間も何も魚が捕れなくても毎日海に出かけていきます。
なぜ毎日海に出ることができたのでしょうか。
それはサンチャゴのこの思いから知ることができます。
きっときょうこそは、とにかく、毎日が新しい日なんだ。
昨日までは魚が捕れない日だったけど、今日は昨日とは違って魚が取れる新しい日になるんだ。
思い込みというものは案外馬鹿にできなくて、強く思うとその通りになることがあります。
サンチャゴは強く思っていたので、85日目に新しい日になりました。

もし、何も考えずに海に出ていたらまだ新しい日は来なかったかもしれません。
そう思えば、0点をとったのは昨日までの日。
次のテストを受ける日は「新しい日」になります。
前向きになったところで、ここからはこんな風に怒られないためにお母さんへの「りゆう」を考えてみましょう。

お母さんに怒られない「りゆう」を考える
りゆうがあります
ぼくにはハナをほじるクセがある。
いつも、お母さんに行儀が悪いって怒られるけど、りゆうがあればいいんじゃないだろうか。
こどもたちが、ついやってしまうクセにはちゃんとした「りゆう」があるんです。
この絵本に出てくるぼくはやってしまうクセにいろんな「りゆう」を探します。
0点のテストをお母さんに見せても怒られないような「りゆう」を考えてみましょう。
ちなみに「言い訳」ではありません。
「言い訳」だと大人はなぜか怒ります。
ちゃんと「こうだったからこう」と言っているのに「言い訳するな!」と大人はなぜか怒ります。
なので、同じ意味でも言葉を変えて「りゆう」を言うことで少し怒られることが小さくなるかもしれません。
お母さんに怒られないようなユーモアのある「りゆう」を考えてみましょう。
「りゆう」の中にユーモアを交ぜることで、笑いを誘って怒ることを忘れさせるのです。
同時に「頭の切れる子だ」と感心させる要素も入っています。
『りゆうがあります』は自分のためでなく人のためのりゆうがありました。
(例)
よごれた手をズボンや服でふいちゃうのは
⇩
花や白鳥やシロクマで、手をふくのはかわいそうだから。
誰か人のためになる「りゆう」は怒られないためにはいいかもですね!
もう一歩進んでここは本の力を借りましょう。
この後紹介する本は小学生には少し難しいかもしれません。
でも多分こんないいことがあると思います。
- 「そんな難しい本を読んでるの!」と感心され、もしかしたらほめてくれるかもしれません。
- 大人は誰か偉い人が言ったこととか有名な本に書いてあることには素直に言うことを聞いてしまうので、何も言い返されないでしょう。
なので、ここで紹介する本のセリフを使ってみましょう。
博士の愛した数式
博士は数学の先生なので、何でも数学のことを例えに出すくせがあります。
数学のことはよく分からない家政婦さんに博士はこう言ってあげます。
分からないのは恥ではなく、新たな真理への道標だった。
(わからないのはじではなく、あらたなしんりへのみちしるべだった)
「分からないことは誰にでもあるのだから、恥ずかしがる必要はありません。むしろ、分からないことはいずれ分かるという新しいゴールへの道です」と博士は言っています。
0点のテストを見せながらこう言ってあげましょう。
「この問題が分からなかったことは恥ずかしいことじゃないよ。むしろ、分からないことがある方が、いずれ分かることが多くてすごいんだ!エッヘン!!!」

にんじん
「にんじん」は髪の毛が赤いからそう呼ばれている主人公の子どものあだ名です。
にんじんは家族から嫌な家事を押し付けられたり、八つ当たりされたり不当な扱いを受けながら我慢して過ごしていきます。
にんじんがお父さんと話をしているとテストの話になりました。
お父さん
「このあいだの試験はどうだった?まさかビリじゃないだろうな。」
にんじん
「ビリは、ひとりはいなきゃ。」
これはいいですね!
他のビリになりそうな子のために「びりになってあげた」という、友だちを思いやる「りゆう」ですね。
友だち想いのあなたが怒られるわけはないでしょう!
ちなみにもっと詳しくこの「りゅう」を理解したかったら『ドラえもん』を読んでみてください。
てんとう虫コミックス32巻に「腹話ロボット」という話が出てきます。
口下手なのび太くんがもっと口が上手くなりたいとドラえもんにすがりつき、ドラえもんが出したのが「腹話ロボット」です。
このロボットを肩に乗せているとロボットが人間の口を動かして、相手をうまく口車に乗せてしまう道具です。
テストで0点をとったのび太くんが先生に道で出会います。
先生に0点のことを叱られたのび太くんは腹話ロボットに口を動かされて「クラス全員の中では必ずビリが出ます。クラスで一人くらいこんなバカがいてもいいんじゃないでしょうか」と言わされます。
先生は「野比!!君がそんな友達思いな生徒だったとは!先生は感動したよ!これからも頑張って0点をとりなさい!」とめちゃくちゃほめられてしまうのです。
マクベス
スコットランドの勇将マクベスは魔女に「あなたは王さまになれる」そそのかされて周りにいる大切な人を次々に殺してしまいます。
しかし、王さまになろうとしたものの、結局は倒されてしまい王位を得ることはできなかった。
いいは悪いで悪いはいい
『マクベス』の一番初めに出てきますが、はっきり言って意味不明です。
なぜならシェイクスピアの物語は理解するのがとても難しくて、色んな偉い先生が研究しています。
なので、このセリフの意味もたくさんの人が色んな考え方をしていますので、ここではあなたの好きなように考えてみましょう。
「いい点を取ると次は悪い点をとることになるから、0点だと次はそれ以上のいい点を取れる」と強引にこじつけます。
実際次のテストが10点でも嘘は言っていないですからね。
まずテストを見せる前に「シェイクスピアの『マクベス』最近読んだんだけどね」とお母さんに話すことで、「小学生なのにシェイクスピア読んでるの?!」と驚かせます。

そして、驚いている間に0点のテストを見せながら「いいは悪いで悪いはいい!」と叫ぶことで、お母さんに「???」と思わせます。
そこで「『マクベス』でこんなセリフがあってこんな意味なんだよ」と説明してあげることで「ぐうの音」も出ないでしょう。
以上、0点を取ってお母さんに見せるまでの気持ちの変え方と怒られない対策でした。
是非やってみてください。
それでも変わらない明日が来ますよ♪

今日のおさらい♪
0点をとったことはしょうがないので、本を読んで気持ちを変えてみる。
そして、お母さんに怒られない「りゆう」を本から考えてみる
気持ちを変える本
- 赤毛のアン
- 老人と海
「りゆう」を考える本
- りゆうがあります
- 博士の愛した数式
- にんじん
- マクベス
1.気持ちを変えるために知ること
- 何があっても太陽は昇る
- 今日こそは別の日になる
2.お母さんに怒られない「りゆう」を考える