僕は末っ子! お兄ちゃんもお姉ちゃんもいていつもいばられてる。
おもちゃとか洋服とかもおさがりの古いのばっかだし、末っ子って損だよなあ
兄弟はいれば楽しいけど、末っ子ってできないことも多いし体も小さいしお兄ちゃんお姉ちゃんから馬鹿にされることもあるから辛い時もありますね。

でも長男だから辛いことやがまんすることもあるし、末っ子だから楽しいこともあります!
末っ子だから・・といじけていたらこういう本を読んでみたらどうですか??
- ティッチ
- みにくいアヒルの子
- シナの五にんきょうだい
- 王さまと九人のきょうだい
- イワンのばか
- そのうち一番大きくなれる!
- 兄弟で協力し合う!
そのうち一番大きくなれる!
ティッチ
ティッチは小さな男の子です。
ティッチにはお兄ちゃんのピートとお姉ちゃんのメアリがいて、いつもティッチより”大きくていいもの”を持っています。
ピートとメアリは自転車なのに、ティッチは三輪車
2の凧は高く上がるのにティッチが持っているのは風車・・
いつも2人をうらやましそうに見つめていたティッチですが、今日の持っている小さいものにはとても大きなものになりました。
何があったかって??
そこは読んでのお楽しみ♪
末っ子ってお兄ちゃんたちの使っていたお古とかお下がりとかが回ってくるから、新しいものってなかなか買ってもらえないんですよね。
楽しそうにお兄ちゃんたちが新しいおもちゃで遊んでいる横で、末っ子は小さいお古で我慢してたり。
しかも、またお兄ちゃん達ってそういうのを自慢してくるんですよね。
『ドラえもん」のスネ夫かと!!

でも大丈夫!
そういう時こそ『ティッチ』を読んでみましょう!
ティッチは体も持っているものの兄弟の中では一番小さくていつもうらやましがっています。
でもティッチの持っていた‟一番小さいもの‟がお兄ちゃんたちの持っていたものよりずっと大きくなってびっくりさせました。
むしろ、ティッチの持っていたものがなければ、お兄ちゃんたちの持っていたものは役にたちませんでした。
だから、末っ子のあなたの体や持っているものが小さくても大丈夫です。
いつか、それが大きくなってお兄ちゃんたちをビックリさせることができます。
分かりません!!が、今日明日ではないでしょう。
むしろ、気がつかないうちに大きくなっていることの方が多いでしょう。
あまり、焦らずに気長に「絶対お兄ちゃんたちより大きくなってびっくりさせてやるんだ」と思いながら楽しんでいてください。
クリスマスプレゼントも誕生日プレゼントも一年に一回しかもらえないからワクワクしながらまてるんじゃないですか。

それが毎日もらい続けてたら嬉しくないでしょ?
(いや!嬉しいかも?!)
それはともかく、そのうち大きくなってびっくりさせるお話をもう一つ紹介します。
みにくいアヒルの子
みにくいアヒルの子は他の兄弟たちより大きくて体の色が黒かったのでいつもいじめられていました。
家出をして色々な場所を旅しましたが犬にも猫にもにわとりにも意地悪をされてしまいます。
冬になってきれいな白鳥たちが湖にいるのを見て、みにくいアヒルの子は近づいていこうとすると、水にきれいな白鳥が映りました。
みにくいアヒルの子はじつはきれいな白鳥だったのです。
それからは仲間の白鳥たちと一緒に幸せに暮らしました。
みにくいアヒルの子だって、ほかの兄弟とは違った「みにくいアヒル」ってことでいじめられて悲しい思いをしてきたのに最後は他の兄弟たちよりもきれいで立派な白鳥になれたのです。
まあそうなんだけど、今は体が小さくても成長するにつれてどうなるかは分からないってこと!!
そして、気長に待つと言ってもただボーっと毎日を過ごしていてはだめです。
おかっぱ頭の5歳の女の子に怒られてしまいます。


みにくいアヒルの子は一人でいろんな場所に行って、色んな人に会って、色んなことを考えて色んな経験をしてきたから、最後には幸せになれたんです。
あなたも今は「みにくいアヒルの子」だと思うかもしれません。
でも、勉強する、お手伝いをする、友達と遊びといった「今できること」「やらなくてはいけないこと」を一生懸命やることで心も体もお兄ちゃんたちより大きくなれますよ、きっと。

次は自分一人でがんばらないで、「お兄ちゃんたちと協力していく物語」を3つ紹介します。
兄弟で協力し合う!
シナの五にんきょうだい
昔、シナに5人のそっくりの兄弟がいました。
一番目の兄さんは海の水を飲みほすことができ、二番目は鉄のように固い首を持ち、三番目はどこまでも足をのばせ、四番目は火の中でも平気で、五番目はいつまでも息をとめておくことができた。
ある時、一番上の兄さんは死刑にされそうなり、ほかの兄弟たちはそれぞれ身代わりになって死刑を回避していきます。
王さまと九人のきょうだい
おじいさんとおばあさんの家に9人の男の子が生れました。
彼らの名前は「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」
兄弟たちは見た目も大きさもそっくりです。
兄弟たちが大きくなったある日に、王さまのきゅうでんの大きな柱がたおれてしまい、元通りにするとほうびがもらえるのです。
「ちからもち」が柱を直したのですが、それを信じない王さまが、次々に無理難題を出して、できなければ殺すとおどしてきます。
兄弟たちはそれぞれ身代わりになって危機を回避していきます。
この2つの物語が言いたいことは、「協力することの大切」!
お兄ちゃんたちでもできないことはあるし、末っ子でもできることはある。
お互いできることで兄弟助け合うことが大切ってこと!
末っ子って年上のお兄ちゃんお姉ちゃんっていばってるし何でもできちゃうんじゃないかって思ってしまわないですか?
でも、実はお兄ちゃんたちだってできないことがたーくさんあるんですよ!
それに、もしかしたら末っ子くんにはできるけど、お兄ちゃんたちにはできないかもしれない!
でも、お兄ちゃん達には年上のプライドがあってできないなんてかっこ悪くて言えないから、いばってるってこともあるんですね。

そこは年下の末っ子くんが 空気を読んで、そんたくをして、 気を使ってお兄ちゃんたちを立てながら気を悪くしない程度に力を貸してあげてください。
それが末っ子くんの社会をうまく生きるコツです(?)

イワンのばか
イワンには優秀なお兄さんが2人いますが、イワンは優秀ではありませんでした。
悪魔が兄弟をけんかさせるように仕向けたのですが、お兄さんたちは優秀なので色々考えてしまいひどい目にあってしまいます。
ばかなイワンは自分の考えをしっかり持っていたので、悪魔の誘いには乗りませんでした。

タイトルは『イワンのばか』ですが、この「ばか」はあなたの思っている「勉強のできない」ばかとは少し違うと思ってください。
「ばか正直」というように、”真っすぐで自分の考えをしっかりもっている”という意味が近いかもしれません。

イワンの2人のお兄さんは頭がいいのですが、性格はとても悪いんです。
食べ物やお金が欲しくなるとイワンの所に来て好きなだけもらって、イワンを「ばか」だと馬鹿にするのです。
そして頭「もっとお金がもらえる方法がある」という悪魔の言うことを信じてしまい、結局ひどいめにあってしまいます。
ただし、頭の良さでまた元の生活に戻ったりもしています。
一方イワンは「ばか」だと言われながらも両親と妹を養いながら、自分のやるべきことに精を出します。
悪魔に腹痛にされても畑を固くされてもあきらめないで畑仕事をやり遂げようとします。
そして、王さまにまでなるのですが、イワンの国はみんなが手と体を一生懸命動かして働いて食べ物を作るお金のいらない国なのです。
しかし、イワンは悪魔が「頭を使えばもっと仕事が良くなって国も良くなる」と言うことに対して、ばかなのでよく分かりませんでした。
むしろ悪魔が腹ペコでフラフラして頭をあちこちにぶつけているのを見て「あれが頭を使う仕事か」と感心していたほどです。
この物語は楽してお金を稼ごうとしたお兄さんたちがひどい目にあって、まじめに働いたイワンが幸せになるというお話です。
でも、「現代に置き換えたら・・・・」と考えてみましょう。
兄弟全員が協力し合ったらどうなるか。
お兄さんたちは「頭を使って考える」ことは得意ですが、実際に体を動かすのは嫌です。
イワンはばかなので難しいことは考えたくなく、地道に体を動かして仕事を続けていきたい人です。
お兄さんたちが新しいことを考えてイワンがそれを実行する。
正に現代の仕事っぽくないですか?

末っ子だから・・といじけないていないで、お兄さんたちと協力しあって「頭」でも「手」でも足りないところを助け合っていってくださいね♪
今日のおさらい♪
- そのうち一番大きくなれる!
- 兄弟で協力し合う!
- ティッチ
- みにくいアヒルの子
- シナの五にんきょうだい
- 王さまと九人のきょうだい
- イワンのばか