僕は…弱い!!!

この後「もう敗けねえから!」と続けばかっこいいのですが、現実はなかなかそううまくはいかないものです💦
なかなか勝てないいじめっ子なんかの強い相手にに負けたときどうすればいいか?
お母さんや先生に相談するのがいいとは思うのですが、多分そんなことはしたくないでしょう。
なんか大人に相談するって子どもの時ってなかなかできないんですよね。
なので、せめて気持ちだけでも変えてもらいたく、そのために読んだ方がいい本を紹介します。
気持ちが変われば自分がどうしたいか分かりますよ♪
- かたあしだちょうのエルフ
- オズのまほうつかい
- スイミー
- ブルーとオレンジ
- ドン・キホーテ
- さよなら ドラえもん
- 守りたいことを考える
- 協力してくれる仲間を考える
- とにかく突っ走る
Contents
守りたいことを考える
かたあしだちょうのエルフ
エルフは子どもが大好きなオスのだちょうです。

エルフは襲ってくる肉食動物から子どもたちを守っているのですが、ある戦いで一本足になってしまいました。
ある日、クロヒョウが襲ってきたので戦い追い払いましたが、戦いが終わるとエルフは大きな木になってしまいました。
エルフは仲間の草食動物の子どもたちが大好きで、仲間たちからもしたわれていました。
でもある戦いで一本足になって体も弱ってしまい、仲間たちも次第にエルフのそばにいなくなりました。
それでもエルフは仲間たちのためにクロヒョウと戦い、大きな木になってしまうのです。

エルフはどうして大きな木になってしまったんでしょうか?
それはもう戦えないと感じたエルフはせめて木になって仲間たちを見守ろう、涼しい木の下に集まってもらおうとしたのではないでしょうか?
さらにエルフの木の下には池もできていました。
水はアフリカに暮らす生きものにはなくてはならないものですね。
そして、エルフの優しさは仲間たちだけに向けられたものではない気がするのです。
あなたがもし誰か友達がいじめられているから、いじめっ子をやっつけたいと思うならそれはとても素敵なことだと思います。
でも、『かたあしだちょうのエルフ』を読んで、いじめっ子のことも考えられるともっと素敵です。
友達のためとは言ってもただやり返しただけではまたやられてしまうでしょう。
戦争とはそんなもんですからね。
深い心で相手のことまで考えられる人になってみてください。
オズの魔法使い
アメリカのカンサスに住む少女、ドロシーは竜巻に魔女の国まで吹き飛ばされてしまいました。
ワラのかかし、ブリキの木こり、勇気のないライオンと一緒に旅をして魔法使い「オズ」に会いにいきます。
ドロシーが出会って一緒に旅をする仲間の一人にライオンがいます。

ライオンは体はとても大きいので、周りから怖がられますが実は勇気がないおくびょうな性格です。
勇気をもらいにオズに会いにいくのですが、途中でネズミに出会います。
ネズミは「私に噛みつかないで!」とお願いしますが、ライオンにはそんな気はありません。
こんな小さなものに噛みつこうとするのは、わしみたいな臆病者(おくびょうもの)だけだな
大きな体をしてるのに、自分より小さな体の子をいじめるいじめっ子は本当はおくびょう者なんです。
本当に勇気がある子は自分より体が大きい子にも正しいことを言って向かっていけるし、自分より小さい子を守ってあげることもできる人です。
ライオンは勇気がないと言いながら、仲間の中ではだれよりも行動力があって危険に立ち向かっていく存在です。
最初は確かに勇気がなかったのかもしれませんが、「仲間を守りたい」、「自分より小さいものをいじめない」という勇気が冒険しながら芽生えてきました。
あなたも自分より強い相手に立ち向かい、弱い子は守ってあげられる人になってください。


協力してくれる仲間を考える
スイミー
小さな黒い魚スイミーは兄弟みんなが大きな魚に食べられてしまいます。
スイミーがひとりぼっちで海を泳いでいると、兄弟そっくりの小さな赤い魚の群れに出会いました。
すると、大きな魚があらわれてスイミーたちを食べようと待ちかまえています。
ああ、スイミーたちは食べられてしまうのでしょうか?

スイミーは他の小さな魚たちと一緒にいるところに大きな魚に食べられそうになりました。
慌てて岩のかげに隠れましたが、いつまでもじっとしているわけにはいきません。
そこで、みんなで協力して大きな魚を追い払うことに成功しました。
「みんな いっしょに およぐんだ。 うみで いちばん おおきな さかなの ふりして!」
「けっして はなればなれに ならない こと。みんな もちばを まもること。」
スイミー一匹では確実に大きな魚に食べられてしまいましたが、みんなと協力することで大きな魚を追い払うことができたのです。

一人では勝てないと思ったら一緒に戦ってくれる仲間を探してみましょう。
そういういじめっ子は他の子もいじめているはずなので、みんなも同じように思っているかもしれません。

ただ、協力してもらうためにはいじめっ子にばれないようにしなくてはいけません。
ばれたらまたいじめられてしまいます。
ばれないように協力してもらうには「根回し」が必要です。
ブルーとオレンジ
小5の男子“ブルー”はクラスの上下関係を気にしながらいじめに耐えていました。
同じクラスの女子‟オレンジ‟はいじめグループの真ん中でうまくふるまう世渡り上手でした。
そんなある日、クラスの男子が出ているサッカーの応援に行ったときに監督が言った「自分の武器はなにか、考えろ」という言葉が胸に響きました。
そして、自分の武器を発見した“ブルー”と”オレンジ”は自分にできることはなにか、真剣に考え「いじめの空気」に立ち向かっていきます。
オレンジが見つけた自分の武器は「根回し」でした。
根回しとは何かを実行する前に協力してくれる人をあらかじめこっそり説得しておくことを言います。

オレンジはクラスのいじめっこの女子に注意したいけど一人では怖いので一緒に言ってくれる人を根回ししてきました。
ばれるといじめっ子にいじめられるのでばれないように根回ししてきたのです。
「いじめを良くないと思っていて裏切らず告げ口をしない」という人を選んできました。
そういう能力はオレンジの武器ですね。
結果はどうなったのか?・・ぜひ読んで確かめてください。
とにかく突っ走る
ドン・キホーテ
いい年をした主人公が騎士道物語に憧れすぎてに自分を本物の騎士だと思い込み、ドン・キホーテと名乗るようになります。
世直しの旅とやせた馬に乗りながら出会う人を戸惑わせながら突進していく物語。
ドン・キホーテは決して「あの安売りのペンギン」ではありません。
名馬に乗った世の悪を懲らしめる中世の勇敢な騎士です。・・・と本人だけがそう思っています。

周りから見たらやせたフラフラした馬に貧相なおじさんがまたがっているだけです。
だた彼の騎士としての思い込みはすさまじく、自分を騎士と認めない人たち(当たり前ですよね)とけんかして負けながらもなんとか認めさせたりしてきました。
回っている風車を巨大な敵とおもって突進して気絶させられました。

とにかく周りに混乱、困惑、迷惑をまき散らしながら、騎士道の道をドン・キホーテは突っ走っていきます。
今風で言えばドタバタギャグ漫画で、しっかり彼の行動や言動に対するツッコミも入っています。
長編ですが笑いどころがたくさんあってとても読みやすい物語です。
それはさておき、ドン・キホーテはとにかく自分の思いに必死であきらめることをしませんでした。
もし、どうしても負けたくない!と思うのなら一度『ドン・キホーテ』を読んでみてください。
きっとあきらめない気持ちをもらえるはずです!
そして、もう一つは『ドラえもん』(てんとう虫コミックス6巻)に収録されている「さよなら ドラえもん」もお勧めします。
さよなら ドラえもん
ドラえもんファンの間では「神回」と言われている感動する作品です。
未来の国へ変えることになったドラえもんですが、「のび太が一人だと何もできないんじゃないか」と心配してしまいます。
そこで、のび太は一人でできるところを見せるためにジャイアンとけんかをすることになります。
何回もジャイアンに殴られますが、最後まであきらめずにのび太はジャイアンに立ち向かいます。
以上 負けたときに気持ちを変える方法をいくつか話してきました。
昔話には「一寸法師」や「カチカチ山」なんていう弱い人が強いものに立ち向かう話がたくさんあるので読んでみるのもいいかもしれませんね。
それでは今日のおさらいです
今日のおさらい♪
守りたいものがある人は強い! けどそれは味方だけじゃなくて、敵もかも?
弱い者いじめをするいじめっ子は実は勇気がない弱虫だ!
協力してもらうならばれないように「根回し」が必要!
- 守りたいことを考える
- 協力してくれる仲間を考える
- とにかく突っ走る
- かたあしだちょうのエルフ
- オズのまほうつかい
- スイミー
- ブルーとオレンジ
- ドン・キホーテ
- さよなら ドラえもん
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