人間関係の悩み PR

人をやる気にさせるには「やらせないこと」を世界の名作から学んでみました

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僕はいつも人から言われてするタイプだから、来年の目標は人に指示を出せるリーダーシップを持つこと!!

でも、言うことを素直に聞いてくれない人ばかりだから不安だなあ・・・

そろそろ2019年も終わりですね!

新しい年に向けて、新しい目標を持つことはいいですね☺

 

人に何かをしてもらうように言うことって難しいですよね。

素直に言っても聞いてもらえないような人ばかりだと特に・・

家で騒がれて迷惑している男の子

そこで以前一回書きましたが、素直に言わずに人間の心理を突いてお願いするようにしてみましょう。

グループなのに自分だけ真面目にやっていて、周りは全然やってない。そんな時どうしますか? グループ活動でみんな真面目にやってないのに、自分だけ真面目にやってるのってなんか損している気になっちゃいますよね...

 

何でもそうですが、人間は見るなと言われたら見たくなるし、知らなくていいと言われたら知りたくなってしまいます。

 

「立ち入り禁止」とか「手を触れるな」なんていう看板があると余計興味をもっちゃいませんか??

立ち入り禁止

 

『舌切り雀』では「家に着くまでつづらを開けるな」と言われていたおばあさんはどうしても開けたくなって帰り道で開けてしまいました。

『鶴の恩返し』では「絶対に覗かないでください」と言われていた男はどうしても中の様子を見たくなって扉を開けてしまいます。

鶴の恩返し

 

どうしても人間は、「ダメ」とか「やるな」とか言われるとやりたくなってしまうものなんです。

やってほしいことがあったら、あえて「やらせない」ことでやってみてたい気持ちに変えてみてはどうでしょうか??

やらせないことでかえってやりたくなる本
  • トム・ソーヤの冒険
  • 若草物語
  • ラプンツェル
やってもらうには
  • 「やるな」と言われるとやりたくなる
  • 「やっていい」と言われるとやりたくなくなる

「やるな」と言われるとやりたくなる

トム・ソーヤの冒険

『トム・ソーヤの冒険』

ワンパク少年、トムは悪友のハックと殺人現場を目撃してしまいます。

そして、トムたちは犯人がお金を運びだすのを見てしまい、それを追って洞窟に閉じ込められてしまいます。

なんとか脱出したトムたちはついに宝を見つけ、町の有名人になりますが、トムのいたずらは相変わらずでした。

トムは一緒に住んでいるポリーおばさんから、いたずらをした罰としてフェンスのペンキ塗りをやるように言われました。

柵

でもフェンスはとても大きいので、なかなか終わりません。

こんなことやってられないと、トムがふてくされていると同級生の少年、ベン・ロジャースが通りかかったのを見て素晴らしい方法を思いつきました!

 

ベン・ロジャース
ベン・ロジャース

おい、トム。仕事させられてるんだな。泳ぎに行こうかと思ったけど、仕事があるんじゃなあ

トム・ソーヤ
トム・ソーヤ

俺はペンキ塗りが大好きなんだ。ペンキ塗りなんてそうそうやらせてもらえる仕事じゃないだろ?

 

トムが楽しそうにペンキを塗っているのを見ていると、ベンはなんだかやりたくなってきました。

 

ベン・ロジャース
ベン・ロジャース

ちょっと、やらせてくれよ。

トムは思わずやらせたくなりましたが、少し我慢しました。

トム・ソーヤ
トム・ソーヤ

だめだよ。これはおばさんの大事なへいだし、これをうまくぬれるのは俺しかいないんだよ。お前には無理だよ。

ベン・ロジャース
ベン・ロジャース

なあ、頼むよ。このリンゴやるからさ

 

トムは同じ手口で通りかかる少年たちから、おもちゃや宝物を受け取ってペンキ塗りを”させてあげました”。

 

このことからトムは1つ学びました。

人をやる気にさせるには、それをすることが難しいと思わせればいい

まさに「やるな」と言われるとやりたくなる人間の心理をついたトムでした。

 

しかし、トムは後にこれに苦しめられることになります。

『トム・ソーヤの冒険』はこちらでも書いています

[blogcard url=”https://www.meigen-torisetsu.com/the_adventures_of_tom_sawyer/”]

若草物語

若草物語 (ポプラポケット文庫)

若草物語 (ポプラポケット文庫)

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『若草物語』

クリスマスの日のマーチ家の四人姉妹、メグ・ジョー・ベス・エイミーはプレゼントを買えないほど貧乏でしたが、明るさと希望だけは失っていませんでした。

四姉妹を見守る母の愛情や、隣の家のローレンスたちとの交流を経て四人は明るく心やさしい女性へと成長していきます。


マーチ家には二女、ジョーがヘルパーとして面倒を見ている足の悪いマーチおばさんという親せきがいます。

マーチおばさんはあまのじゃくで自分の思っていることを素直に言えない性格です。

おばさんはおばさんなりにマーチ家の心配をしているのですが、ついお説教や小言が多くなってしまい、マーチ家からあまり良く思われていません。

天邪鬼

ある日、長女メグがプロポーズを受けました。

相手はマーチ家の隣に住むローレンス家のローリー少年の家庭教師をしているブルック先生です。

 

でも、メグにとっては結婚なんて早すぎて考えられないとプロポーズを断りました。

 

しかし、マーチおばさんがメグの結婚に反対したことで、メグの気持ちが変わってしまいました。

マーチおばさんはお金もない貧乏なブルック先生と結婚させるのは心配だったのです。

 

マーチおばさん
マーチおばさん

あんなお金もない男と結婚する気じゃないだろうね?

お金持ちと結婚すれば家族も助かるんだよ?

あんな男と結婚したらあたしの遺産は絶対やらないからね

 

人間は「するな」と言われれるとしたくなるのでしたね。

メグ
メグ

わたしは自分の好きな人と結婚します。

貧乏でも十分幸せです

 

もしマーチおばさんが「結婚しなさい」と言えばメグは反発して結婚しなかったでしょう。

マーチおばさんは自分の説得の仕方が間違っていることに気がつきましたが、もう後のまつりでした。

結婚
PS

メグが結婚を決意したのはマーチおばさんから言われたこともあるでしょうが、お母さんの教育もあったのでしょう。

マーチ家のお母さんは4姉妹にずっとこんなことを言ってきました。

お母さん
お母さん

お金と愛情と思いやりが同居するなら、それはうれしいことだけど、お母さんの経験からいうと、ほんとうの幸せは質素で小さな家で暮らすことにあるのよ。

メグがお金のない人と結婚しても、相手のひとの心が豊かならそれでじゅうぶん

『若草物語』はこちらでも書いています

[blogcard url=”https://www.meigen-torisetsu.com/littlewomen/”]

ラプンツェル

『ラプンツェル』

12歳のラプンツェルは両親の約束によって、魔女に高い塔のなかに閉じこめられてしまいました。

この塔には階段もはしごもないでの、魔女が訪ねてくるとラプンツェルは窓から長い髪の毛を下ろして魔女はそれにつかまって上がってくるのです。

ある日、ハンサムな王子が馬に乗って通りかかり、ラプンツェルの歌声が気に入ってたちまちラプンツェルに恋をしてしまったのでした

魔女がラプンツェルを塔に閉じ込めたのは、彼女が生まれる前に両親と約束をしたからでした。

 

そもそもラプンツェルというのは野菜の名前で、お母さんが妊娠中にどうしても食べたいというので、お父さんが魔女の畑に盗みに入りました。

ラプンツェルはとても栄養があるので赤ちゃんを産む女の人にとってはとても体にいいものなんです。

ラプンツェルこれがラプンツェル

 

魔女の畑でラプンツェルをとっているところを」魔女に見つかってしまいました。

魔女はラプンツェルをあげる代わりにを」、生まれる女の子が12歳になったら渡してくれるようにお父さんと約束しました。

そして、12歳になったらラプンツェルを塔の中に閉じ込めてしまいました。

 

塔には小さな窓が一つあるだけで、はしごもドアも階段もないのでラプンツェルは塔の中から出ることもできず、魔女以外の人と会うこともできません。

象牙の塔

魔女が会いに来るときはラプンツェルが窓から長い髪を垂らして、魔女はその髪をよじのぼってくるのです。

 

そこまでして外の世界と交流することを禁止すればどうなるかは分かりますよね?

 

逆に外の世界と交流したくなってどうしようもなくなるでしょう。

 

案の定、ラプンツェルは王子さまに恋をしてしまい、魔女に内緒で塔の中にいれてしまいます。

ラプンツェル

でも、結局魔女には王子さまと会っていることがばれてしまいました。

そこから、ラプンツェルは髪の毛を切られて野原に放り出されてしまい、王子さまの子どもを産んで3年間みじめな生活をしてきました。

王子さまは塔から落ちて目が見えなくなってしまいますが、必死でラプンツェルを探し続けました。

2人が会えたかどうかはぜひ本を読んでみてください。

 

それはともかく、魔女は魔女なりにラプンツェルを自分の子どもとして大切に育ててきたのでしょう。

ただその方法がマーチおばさんと同じように間違った方向に行ってしまいました。

 

大切に思うからこそ、「危険な外の世界と交流させてはいけない」と塔の中に閉じ込めてきました。

 

私以外の人間とは会うなと束縛したのですが、束縛されるほど外の世界に興味を持ちたがるものです。

だからたまたま通りかかった王子さまがとても新鮮で魅力的に思えたのかもしれませんね。

 

「やっていい」と言われるとやりたくなくなる

トム・ソーヤの冒険

トムは新しく結成された「禁酒少年団」に入りました。

今は考えられないですが、トムの時代のアメリカは子どもでもお酒を飲んだりタバコを吸えたりしたのです。

実際、トムや友人のハックルがタバコを吸ったりお酒を飲んだりする場面もたくさん出てきます。

酒瓶

とはいってもやはり大人たちは子どもたちにとって良くないことだと思っていたのでしょう。

だから「禁酒少年団」というものを作ったのです。

 

「禁酒少年団」に入れば、お酒を飲めない、タバコも吸えない、乱暴な言葉遣いをしないという厳しい決まりがあるのです。

 

そんな厳しい団にお酒もたばこも大好きなトムがなぜ入ったかというと、「ただ制服がかっこいいから」という理由だけです。

ボーイスカウト

そして、トムは「禁止されるとやりたくなる」という心理どおりに、タバコを吸いたくてたまらなくなり、結局3日で「禁酒少年団」をやめてしまいました。

 

 

ところが、やめて自由にタバコを吸えるようになると、タバコを吸いたい気持ちがほとんどなくなっていたのです。

 

ここでトムはまた一つ学びました。

やってほしくないことは、自由にさせると案外やりたくなるものである。

これも「禁止されるとやりたくなる」の正反対の人間の心理ですね。

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