子どものうちって宿題と家のお手伝いとか色々やらなきゃいけないこと多いですよね!
もっとも、大人になってもそれは変わりませんが・・・・
- エタシペカムイ
- モチモチの木
- ふなひき太良
- モモ
- セロ弾きのゴーシュ
- なんにもせんにん
- 誰かのために頑張ってやってみる
- 「いいこと」があると期待して頑張ってやってみる
誰かのために頑張ってやってみる
やりたくないことやめんどくさいことをやり終えても、誰にも気づかれないとなんかやりがいがなかったりしませんか?

本当は誰も見ていなくても頑張れるのがいちばんいいのですが、ここでは「誰かのためにがんばる!」と思ってやってみましょう。
そんな風に「誰かのために頑張る」お話です。
エタシペカムイ
山のように大きいトドが海で弱い者いじめをして毎日いばっていました。
ある日山に大きなヒグマがいると聞いて、ヒグマをいじめてやろうと向かっていきます。
ヒグマはおだやかな性格でけんかをしたくなかったのですが、友達や仲間のために一生懸命戦います。
おだやかに暮らしていたヒグマはけんかが嫌いでした。
でもヒグマが戦わないと、他の弱い友達や仲間がトドにいじめられてしまいます。
だからヒグマはみんなのために一生懸命戦います。
この優しいヒグマがトドと戦ったのは、ヒグマが「優しさ」をもっていたからです。
「優しさ」を持っている人は大切な人のために嫌なことでもがんばれるんです。
「モチモチの木」はそういう「優しさ」のお話です。
モチモチの木
豆太はとても怖がりで夜のトイレも一人で行けません。なぜならトイレの前に立っている大きな「モチモチの木」がおばけみたいに見えるからです。
ある夜、おじいさんがお腹が痛くなって苦しんでいました。
豆太は怖いのを我慢して夜の山を走ってお医者さんを呼びにいきました。
その帰り道にモチモチの木が光っているのを豆太は見るのでした。
にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。
「モチモチの木」はこちらのブログでも書いています。
豆太はとても怖がりで夜一人でトイレにも行けないのに(昔のトイレは家の外にあったんです)、暗い山を走ってお医者さんを呼びに行くことができました。
その勇気を出せたのは「大好きなおじいさんが死んでしまう!」という豆太の「優しさ」でした。
人は「優しさ」さえ持っていれば、弱虫でも勇気を振り絞れるんですね。
もう一つ「優しさ」についてのお話です。
ふなひき太良
太良は昔沖縄の貧しい村に捨てられていました。そこをおじいさんが通りかかって大切に育てられました。
15才になった太良は人の何倍も大きくなりましたが、毎日働かずに寝てばかりいました。
ある日、海から役人たちが船でやってきて村人たちに年貢(昔の税金)を差し出すように命令するのです。
太良は怒って役人の船を陸まで引っ張りあげてしまいました。
するとそのまま太良は倒れて大きな岩になってしまいました。
太良は力を振り絞って船を引っ張りながら村人たちを助けました。
太良の足は役人たちに刀で切られて血がたくさん出ながらも太良は頑張ったんです。
今までずっと寝ていて怠けていた太良がここまで頑張れたのは、今まで育ててくれたおじいさんと村人たちへの「恩返し」と「優しさ」ではないでしょうか。
太良は岩になった後も、村人たちを見つめています。
モモ
町はずれの円形劇場があった場所に、不思議な少女モモが迷い込みます。
町の人たちはモモに話を聞いてもらうだけで、悩みが解決して幸せな気持ちになるのでした。
ある日、町に「時間泥棒」が現れて、町の人たちの時間を奪っていきます。
モモは、奪われた時間を取り戻そうと時間泥棒たちと対決するのです。
モモは時間を奪われてあくせくしながらイライラしている町の人たちのために、たった一人で時間泥棒から時間を奪い返しに行きます。
今までのんびりしていていつもモモに優しくしてくれた町の人たちが変わってしまい毎日忙しそうにしているのをモモは見たくありません。
時間泥棒を倒すには時間の国へ行って奪われた時間の入った金庫を開けなくてはいけません。
そこに行くまでに、危ない目にあいながらモモは勇気を持って知恵を使って時間を奪い返します。
この「勇気」を出せたのはモモの「優しさ」ですね。
ここに出てくる人たちは、頑張ったことを誰かに自慢するようなことはありませんでした。
でも、みんなはやりたくないことを頑張ったら少しくらい自慢してもいいと思います。
- 「お母さんのためにお掃除頑張った!」
- 「先生の喜ぶ顔が見たくて、宿題頑張って終わらせた!
終わったらその人のところに行って報告してあげてください。
みんなの報告を聞いたお母さんや先生はとても嬉しいですよ♪
もう一つやりたくないことをやるときに考えるといいのが「何かいいことあるかな」って思うこと!
「いいこと」があると期待して頑張ってやってみる
セロ弾きのゴーシュ
楽団でセロを弾いているゴーシュはいつまでたってもうまくなりません。いつも団長におこられてばっかりいるのです。
家で練習していると、ネコ、タヌキ、カッコウ、ネズミの母娘が毎晩ゴーシュと一緒に練習をするようになり、いつのまにかゴーシュはセロ弾きがうまくなっていました。
ゴーシュは全然うまくならないセロの練習が嫌いでした。
ちなみに「セロ」とはこんな楽器です。

でも毎晩やってくる動物たちと一緒に練習するうちにいつのまにかとてもセロ弾きがうまくなって、団長にもほめられるようになりました。
やりたくないこと、嫌いなことでもやり続けていると段々うまくなっていきます。
やっている今はそう感じられなくてもしょうがないでしょう。
でも、本当にあきらめないでやり続けているといつのまにかやりたくないことや嫌いなことが「嫌いでなくなってやりたいこと」に変わっていったりもするんです。
今は上手にできなくてもそのうち上手になれると思えば嫌なこともやれるようになるのではないでしょうか?
なんにもせんにん
昔、仕事もしないで毎日遊んでいる若者がいました。
ある時、小さい壺を見つけると中には小さな男が入っていました。
若者は男を家に連れて帰って、いつものように遊びに出かけました。
そして若者が帰ってくると、なんと男は家いっぱいの大きさになっていました。
この男は若者が遊んでいると大きくなるのです。
次の日、若者は町の人に頼まれて稲刈りを手伝いました。
褒められてお金をもらうと若者はとてもうれしく感じました。
そして、家に帰ると男は前より小さくなっていて元気がない様子でした。
次の日もその次の日も若者は稲刈りを手伝って家に帰ると男は壺の中に入れるくらいの大きさになっていました。
そして若者は壺に男を入れて道に捨ててしまい、二度と拾うことはありませんでした。
このお話ではどんな「いいこと」があったんでしょうか?
2つありましたね。
- 大きくなった男が段々小さくなって家からいなくなったこと
- 稲刈りをすれば若者がお金をもらえてほめられるようになったこと
男は若者が遊んでいると大きくなって、働きだすと小さくなるんでしたね。
なので、男は「嫌なことを怠けたい、やりたくない、遊んでいたい」という「若者の心」ではないでしょうか?
みんなも「嫌だなあ」という気持ちに負けしまうと、「怠けて遊ぶ心」がどんどん大きくなってみんなの心を支配してしまうかもしれませんね。
そんな悪い心を小さくするのが、「いいこと」ではないでしょうか?
みんなは嫌なことややりたくないことでも頑張っているとお母さんや先生にほめられてうれしくなってもっと頑張ったこととかないですか?
そして、もしかしたら頑張ったごほうびに何かを買ってもらったりお小遣いをもらったりしたり頭をなでてもらったりしたことはないですか?

大人になると働いたらお金をもらえるという「いいこと」があります。
もちろん、ほめられたり感謝されたりする「いいこと」もありますよ♪
「いいこと」だけを目当てにがんばってください と言ったら先生から叱られてしまうかもしれません。
でも、「やりたくないことをやれた」という気持ちを持つことが大切なんです。

そうすれば、次のやりたくないことをやるときにもその気持ちを思い出してがんばることができます。
その気持ちをたくさん持つと何でもできる子になれますよ♪
それでは今日のおさらいです。
今日のおさらい♪
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- 「いいこと」があると期待して頑張ってやってみる
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- モチモチの木
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- モモ
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