せっかくうまく描けた絵なのに、お母さんにもお父さんにも「ヘタね」「もっとああしろ、こうしろ」とか言われちゃって、すっかりやる気なくしちゃったよ。
あーあ、大人ってなんであんなに決めつけるんだろ・・」
絵に限らず、楽しんでやっていたのにけなされて「こうあるべきだ」なんて決めつけられたら腹も立ちますよね。
でも、そんな想いをしている子どもはあなただけではありません!
大人というのは子どものしていることを「正しい方に直したがる」ものなんです。
その正しい方向に子どもの気持ちは入りません。
ただ大人がそう思っていることだけです。
大人は子どもの描いた絵しかり、読書感想文しかり、すぐ直したがりますよね。
そうそう、読書感想文と言えば思い出しました。
少しだけ話はそれますが、読んでみてください。
読書感想文ほど先生に気に入られるように書く宿題ってないと思いませんか?
ほんとにつまらなければ正直に「つまらなかった」とその理由が書いてあれば立派な読書感想文だと思うのです。
でも、先生は「面白かった」と書かないとやり直しをさせますよね。
だったら、この本を読んで先生に気に入られるような読書感想文を書いてみてください。
子供が入れない「大人の世界」も知ることができて、とてもためになりますよ。
話を元にもどしてと・・・・
ここは1つ、これから紹介する本を読んで気持ちを変えてみてください。
- っぽい
- 星の王子さま
- それしかないわけないでしょう
- 絵は分かるようにちゃんと描かなきゃだめだと言ってくる大人
- 描いたときの気持ちを全く理解しようとしない大人
- 絵とはこういうものだと決めつける大人
Contents
絵は分かるようにちゃんと描かなきゃだめだと言ってくる大人
っぽい
ラモンは絵を描くことが大好きな男の子ですが、描いた絵を兄に笑われてから好きなように絵を描くことができなくなります。
けれど、妹がラモンの絵を、「それっぽいし、なにかがちゃんと伝わってくる」から好きだと言ってくれてラモンは「っぽい」絵や分を自由に書けるようになりました。
ラモンはお兄ちゃんに「何を描いているか全然分かんない」と描いた絵をダメだしされてから、”ちゃんとした絵を描かなきゃ”、”本物そっくりに描かなきゃ”と思うようになってしまいました。
そして、だんだん絵を描くことが嫌になってしまいました。

でも、妹のマリソルがラモンの描いた花瓶の絵を見て「かびんっぽいし、ちゃんとかびんの気持ちが伝わってくる」と言ってくれて、ラモンは気が楽になりあることに気がつきました。
「そうか。『っぽい』えでも いいのか・・」
それからラモンは自分の思うような「っぽい」絵を次々に描けるようになり、いつもいい気持ちでいられるようになりました。
誰がなんて言おうと感じたこと、思ったこと、見たもの、を素直に描くのが一番です。
大人がそれに対して口を出したとしても、絵に正解なんてあるはずがありません。

自分が心から感じたことを絵に描いているだけなのに、大人の勝手な価値観を押し付けられてはたまりません
私も子どものころ、スケッチブックを買ってもらって喜びながらクレヨンを何色も使い、ぐるぐるした線を何枚にも描き続けました。
私的には「風」を描いていたのですが「そんなの描いて紙を無駄にするんじゃない」と怒られたのを今でも覚えています。

次に、もう一人、大人に描いた絵を認めてもらえずに絵も大人も嫌いになった人がいるお話です。
描いたときの気持ちを全く理解しようとしない大人
星の王子さま
星の王子さまと砂漠で出会う「ぼく」は子どものころに、描いた絵を認めてもらえずに大人を信じられなくなるようになりました。
突然ですがこれは何に見えますか?

大人はみんな「これは帽子だ。それ以外はありえない」と言って、他の可能性を考えようとはしませんでした。
でもこれ実は・・

「ゾウを飲み込んだヘビ」なんですね。
ちなみにこの絵は『星の王子さま』好きの間でも人気があるので、ぬいぐるみにもなっています!

どうして「ぼく」がこんな絵を描いたかというと、読んだ本に「ゾウを飲み込むヘビ」のことが書いてあったのでとても怖くて印象に残っていたからです。
その時の怖かった気持ちやドキドキした気持ちをそのまま絵に描いて、大人たちに見せたんです。
でも、大人はそんな僕の気持ちや分かってほしいことは全く聞いてくれません。
大人たちにとってはこれはただの「帽子」であって、それどころか、「そんなことはいいから勉強しろ「だの「絵なんか描いてないでもっとまじめになれ」だのと言われて、「ぼく」はすっかり絵を描くことがいやになってしまいました。
「ぼく」はただ本を読んで驚いた気持ちを絵にしてそれを分かってもらいたかっただけなのに・・

でも、星の王子さまは「ぼく」の描いた絵を見て、すぐ「ゾウを飲み込んだヘビ」だと分かってくれました。
王子さまだけが「ぼく」の気持ちを分かってくれたんです。
あなたの描いた絵にはあなたの思いや気持ちがたくさん詰まっているでしょう。
絵とはこういうものだと決めつける大人
それしかないわけないでしょう
女の子はお兄ちゃんに「地球の未来は大変なことにしかならない」と聞かされ、落ち込んでしまいます。
でも、おばあちゃんと話しているうちに「未来は一つではない」と気づくことができました。

女の子は暗い未来ばかりだと思っていたのですが、おばあちゃんは「それしかないわけないじゃない!」と言われ元気になりました。
女の子は大人の「こうあるべきだ」ということについて色々考えました。
- 大人はすぐそれしかないと決めつけがち!
- これとこれから選べとか言うけど、他から選んじゃいけないの?
- 好きでもないし嫌いでもないしそういう時もあるんじゃないの?
こういう風に考えれば、もっと楽しい未来が待っていると思いませんか?
これは「絵」でも同じことです。
子供は自由な発想で絵を描きます。
- 四角い太陽
- 笑っている花
- 空を飛ぶ犬
- ・・・・
大人が「太陽は丸くあるべきだからこの絵は違う」なんて言うようだったら、「それしかないわけないじゃない!」 と教えてあげましょう。
「絵はこうでなきゃならない!」なんてものはありません。
ピカソだって目とか鼻の位置がおかしい顔の人を描きますが、大人は「すごいうまい絵だ!」って言いますよね。
今日のおさらい♪
絵はあなたが思ったこと、感じたことをそのまま楽しく描くのが一番
大人は「正解」を決めつけがちなので、口を出してきてもあまり気にしない
- 絵は分かるようにちゃんと描かなきゃだめだと言ってくる大人
- 描いたときの気持ちを全く理解しようとしない大人
- 絵とはこういうものだと決めつける大人
- っぽい
- 星の王子さま
- それしかないわけないでしょう
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