前にも同じような悩みがあったけど、どうしても人と比べちゃうんだよね・・・
あの人はできるけどぼくにはできないことが多すぎるし、ぼくってだめだなあ・・って思っちゃうんだよね・・
その悩みはこれですね!

人と比べてしまうのは、誰でもあることですが、ネガティブな方向に行くのはまずいですね。
前は「『うらやましい』と思ったらどうするか」をテーマにしましたが、今回は「自分に自信をつける気持ち」に変えていく本を紹介しましょう!

共通するのはこれです!!
あなたはあなたらしくていい
- あのこヘンナコ
- みんなステキ!
- いやはや
- ちいさいおうち

あの子ヘンナコ
ヘンナコはみんなからへんてこなこと呼ばれていました。
なぜならヘンナコはどんな動物にも似ていないのです。
- シカのような角
- ラクダのような顔
- ヘビのような体
- トラのような足
そして、ヘンナコは羽もないのに空を飛ぶことができるんです。
自分に自信のないヘンナコをある出来事が変えていきます。
ヘンナコは他の動物たちからへんてこなこと呼ばれてからかわれていました。
「どうしてぼくは他の誰にも似ていないんだろう」と落ち込んでいるヘンナコにコウモリが声をかけます。

「どうして他の誰かにならないといけないのか?」
それから何日かたつと、ある大事件が起こって動物たちはみんなどうすることもできません。
しかし、ヘンナコはヘンナコしかできない能力を使って事件を解決することができました。
他の動物たちから「ありがとう」「ありがとう」と感謝されて、ヘンナコは初めて自分ができることに自信をもち、自分が好きになりました。

他の人にはできることが自分にはできないのと同じように、他の人ができないことが自分にはできることがたくさんあります。
次に紹介する絵本はまさにそんなお話です!
いやはや
ぼくのなまえは、いやはや。
どこにでもいるふつうのねこ。
この世界ではネコは飛べるものと決まっている。
だけど、ぼくにはとってもむずかしい。
でも・・・みんなができないことがぼくにはできるんだ。
他のねこたちは普通に空を飛べるのに、いやはやはどれだけ練習しても全く空を飛べません。

「一体何が違うんだろう。どうして僕だけみんなと違うのかな」
そこで、友達のねこたちがいやはやを抱えて、空を飛んでくれましたが、途中で海に落ちちゃいました!!
「この世界ではネコは泳げないものに決まっているのよ!」
でも、いやはやはすいすい海を泳いでいます。
「みんなは空を飛べるけど、ぼくだけは泳げるんだな」

これだけで、いやはやは大得意です。
次はそんなお話です。
みんなすてき!
カラスのクローは真っ黒けで他の色鮮やかな小鳥たちに怖がられて、友達になってもらえません。
ペンキで、みんなと同じ色に羽を塗るのですが、みんな怖がって逃げてしまいます。
クローはみんなと友達になれるのでしょうか??
カラスのクローは真っ黒な体を怖がられて、自分に自信をもてません。

「ああ、ぼくもみんなみたいに、素敵だったらよかったのに!」
そこで、ペンキで体を鮮やかな色に塗りますが、余計に怖がられてしまいます。
「ぼくはどうしたらいいんだろう・・・」と大泣きをしたので、ペンキが全部落ちてしまって、元の真っ黒なクローに戻ってしまいました。
すると・・小鳥たちが戻ってきてクローに「あの鮮やかな怖い鳥を追い払ってくれてありがとう」とお礼を言いました。
かん違いではあったけど、クローは小鳥たちと仲良くなることができました。
そりゃあ、あおや みどりや ピンクの はねは すてきさ、と クローは おもいました。
「だけど くろだって つよくて すてきなんだ。 みんなみんな、それぞれ すてきなのさ!」
僕は色は鮮やかじゃないけど強いんだ!!
見かけだけ誰かのまねをしてもしょうがありませんね。
では最後のお話です。
ちいさいおうち
静かな田舎に小さいおうちがありました。
やがて道路ができて高い建物が建っていき、ちいさいおうちのまわりは大勢の人でにぎやかな町になっていきました。
ちいさいおうちはボロボロになっていき、静かな田舎がなつかしく思うようになりました。
ちいさいおうちは田舎の自然が豊かな丘の上に建っていました。

四季の季節の移り変わり、子どもたちの遊ぶ声、自然のにおいなんかを感じながらちいさいおうちは建っていました。
ところがちいさいおうちの周りはどんどん変わっていきました。
自動車が走り大きな道路や建物がどんどん建っていって、小さなおうちは囲まれてしまいました。

電車や地下鉄が一日中走って、大勢の人が忙しそうにちいさなおうちの前を通り過ぎています。
もうちいさなおうちは季節を感じることができず、朝なのか夜なのかも分かりません。
ちいさなおうちのペンキははげ、窓は壊れて、扉は外れて 屋根と壁以外はボロボロになってきました。

ところが昔ちいさなおうちに住んでいた人の孫の孫の人が、ちいさいおうちを田舎の丘に移してくれました。
ちいさいおうちはピカピカになって、幸せそうです。

ちいさいおうちは周りがどんどん変わっていってもずっと「ちいさいおうち」そのものでした。
周りが高い建物になったから、自分も高い建物になろうとも思わずずっとちいさいおうちのままでした。
古くなってボロボロになってきましたが、それでもあきらめることなく「ちいさいおうち」のままでした。
あなたは周りが変わっても、そのままのあなた自身でいられますか?
例えば、引っ越しをする、学年が上がる、進学するなど人生で新しい環境に移るのはよくあることです。
「周りがこうだから・・」とか「こう言っているから」とかいう理由であなたらしさを見失ってはいませんか??
ちいさいおうちはとても丈夫な家だったので、周りが変わっても長い間壊れることなく建っていられました。