今日学校でみんなが賛成してるとこに僕だけ「反対」って言ったら「あまのじゃく」って言われちゃった。
みんなと違うことを言うのは良くないことなのかな
そもそも、「あまのじゃく」って何なの?
「あまのじゃく」とは「天邪鬼」と書いて『わざと人の言うことやすることに、なんでも反対する人』のことです。
元々は大昔の日本にいた神様がなんやかんやあってひねくれた天邪鬼になったので、元は神様なんですね。

あまのじゃくは誰にでもとりつくことができます。
だから、世界中の人にあまのじゃくはいるんです。
でも「あまのじゃく」って悪いことだけだと思っていませんか?
実は「あまのじゃく」には
- 良いあまのじゃく
- 悪いあまのじゃく
の2つがあるんですね。
「良いあまのじゃく」とは
- 友達が悪いことをしていたら一緒に悪いことはしなくて、「それは悪いこと」だとちゃんと言ってあげられる「あまのじゃく」
- 自分で一生懸命調べて考えて、人ができないようなことをしたり思いつかないようなことを思いつく「あまのじゃく」
「悪いあまのじゃく」とは
- お父さん、お母さん、先生など大人の言うことを聞かずに危ない目にあってしまい心配をさせてしまう「あまのじゃく」
- 人を困らせてやろうと思って、わざと人と違うことをする「あまのじゃく」
どっちの「あまのじゃく」がかっこいいですか?
では今回は「良いあまのじゃく」と「悪いあまのじゃく」が出てくる本を紹介してみましょう。
- はれときどきあまのじゃく
- やまなしもぎ
- オオカミがきた
- いやいや園
- さかさ町
- 鏡の国のアリス
- ライト兄弟(伝記)
Contents
「あまのじゃく」が分かるお話
はれときどきあまのじゃく
十円安こと畠山則安君は、学校でも家でも、「あまのじゃくだ」と言われ、「あまのじゃくって何?」と思ってパソコンで調べてみました。
すると画面からアマノジャクがとびだしてきちゃいました!
アマノジャクによると、則安君には世界をあまのじゃくにする力があるというのですが・・・・世界をあまのじゃくにするって、一体どういうことなんでしょうか?
則安くんはアマノジャクによってなんでもあまのじゃくにできる「アマノジャク王子」に任命されました。
心の中で「あまのじゃくはあまのじゃくー♪」と歌えばなんでもあまのじゃなくなものに変わってしまうんです。
- 鉛筆は頭とお尻がくっついて字がかけない
- 招き猫が追い払いネコになってお客さんを追っ払う
- 📱は両手で抱えないと持ち運べないくらい大きくなる。
- 開いたら雨が降る傘
- 当たった人がお金を払わないといけない宝くじ
- ゴミを巻き散らかす掃除機
- 鼻が短いゾウに首が短いキリンがいる動物園
世界中があまのじゃくになったら、こんな世の中になってしまいます。
アマノジャクは大人しくパソコンの中に帰ってくれるんでしょうか??
「悪いあまのじゃく」が出てくるお話
やまなしもぎ
3人の兄弟(太郎、次郎、三郎)は病気のおかあさんのために沼に生えている「やまなし」と取ってこようと思い、太郎から出かけました。
太郎は途中で会ったおばあさんの頼みも聞かずに、行くなと言われた道を行き、上るなと言われた枝に上ったため沼の主に食べられてしまいました。
次郎も同じように言うことを聞かなかったので沼の主に食べられてしまいました。
三郎だけはおばあさんの頼みを聞いて言いつけを守ったので、やまなしをとることができ2人の兄弟を助け出してお母さんも元気になることができました。
太郎・次郎・三郎は病気のお母さんのためにやまなしを取りに出かけます。
ところが、太郎と二郎は教えられた道とは違う道を行ってしまう「悪いあまのじゃく」だったので沼の主に食べられてしまいました。
一方、三郎はきちんと教えられたことを守ったので無事やまなしを取ることができました。

オオカミがきた
羊飼いの少年は毎日とてもたいくつをしているので、村の人たちをびっくりさせてやろうと「オオカミがきたぞ~!!」と叫んでびっくりする様子を楽しんでいます。
調子に乗って何回も繰り返していると、本物のオオカミがあらわれます。
少年は「オオカミがきたぞ~!!」と何回も叫ぶのですが・・・

このお話の最後はしっていますよね??
こんな風に人をからかって迷惑をかける「悪いあまのじゃく」は誰からも信用されなくなってしまいます。
いやいや園
「ちゅーりっぷほいくえん」に通うしげるはとても「悪いあまのじゃく」です。
保育園のルールは守らないしお母さんや先生の言うことは聞きません。
そんな「あまのじゃく」な子は「いやいやえん」っていうヘンな保育園につれていかれてしまいます。
「いやいやえん」は「あまのじゃく」な子どもが通う保育園です。
「いやいやえん」では何でも好きなことをしていていいんです。
嫌いなものは食べなくていいし、けんかをしたければけんかをしていてもいいんです。

でも、「悪いあまのじゃく」な子どもたちばかりが集まる「いやいやえん」では、みんなわがままなのでしげるは全然わくわくしません。
けんかをして血が出るし、お弁当は食べれないし、おもちゃは勝手に歩いてどっかにいっちゃうし
一日通ってしげるは「いやいやえん」が嫌いになりました。
そうですね。
「悪いあまのじゃく」のいけないところが分かりましたか?
- 自分勝手なことをする
- ウソをついて人にめいわくをかける
- 周りの人たちの言うことを聞かずに自分のやりたいようにやる
こんな「悪いあまのじゃく」はこわ~~いことが待ってますよ!!

「良いあまのじゃく」が出てくるお話
さかさ町
リッキーとアンの兄妹は汽車でおじいちゃんの家に向かう途中に、線路の事故で「さかさ町」で一晩過ごすことになりました。
「さかさ町」その名前の通り、すべてが「さかさま」なんです。
子供は楽しんで働き、大人は遊ぶ。
学校に通うのは休日だけで、いい子しか通えない。
買い物をすれば、買った人にお金を渡される。
リッキーとアンは他にどんな「さかさま」を見つけるんでしょうか?
「さかさ町」では全てがあまのじゃくです。
町の看板もぜんぶ上下逆さまなので、とても読みにくいです。

でもさかさ町に住んでいる人はみんなとても楽しそうです。
- 老人は遊んで子どもが働いています。
- 病院では病気の人はお金は払いません。元気な人が代わりに払うんです。
- 学校は忘れることをほめられます。
鏡の国のアリス
「不思議の国」から帰ってきたアリスは今度は「鏡の国」に迷い込んでしまいます。
そこは、おしゃべりする花々や卵のハンプティダンプティ、赤白のキングやクイーン、ナイトらの住むチェスの世界。
チェスゲームに参加したアリスは、女王を目指します。
ハンプティダンプティがアリスに王さまからもらったプレゼントのネクタイを自慢しています。

「王さまがおれにくださったのさ。誕生日じゃない日のお祝いのプレゼントだ」
アリスにはよくわかりません。
「誕生日じゃない日がお祝いってどういうことですの?」と聞きます。
ハンプティダンプティはアリスに説明します。
- 1年は365日
- 誕生日は1日しかない。
誕生日じゃない日は364日もあるじゃないか!
こんなめでたいことがあるか?
あなたにはこの2つのお話の意味が分かりますか?
「良いあまのじゃく」はみんなが普通だと思っている「常識(じょうしき)」にとらわれません。
みんなが考えないことを考え、やらないことをやるのが「良いあまのじゃく」です。
そしてそれはすごい発明だったり偉大な記録を作ったりすごい発見をしたりすることにつながるのです。
- 誰が大人しか働かなくてはいけないと決めたんですか?
- 誰が学校は覚えるところだと決めたんですか?
- 誰が誕生日にしかプレゼントをもらえないって決めたんですか?
こういう「誰も考えないようなことを考える力」というのが、今のあなたたちには必要になってきます。
AIがどんどん進化してきてロボットが人間の代わりになると言われていますが、「新しいことを考える」ことは人間にしかできません。
AIは「すでに誰かが考えたこと」と「他の誰かが考えたこと」を組み合わせたりすることはできますが、全く0から考え出すことはできません。
これからの未来はこういう「良いあまのじゃく」な人が活躍できる世界になっていくんです。
では実際にいた「良いあまのじゃく」な人を紹介します。
ライト兄弟

ライト兄弟はおもちゃのヘリコプターが空を飛ぶことが不思議で一生懸命調べて考えてみました。
そのうち本当に空を飛びたくなって、どうしたら空を飛べる道具を作れるか研究しました。
何回も失敗を繰り返すライト兄弟は周りの人たちからいっぱい馬鹿にされていました。
空を飛べるなんて誰も想像できなかった時代です。
周りの人がやらないことをやるライト兄弟は「あまのじゃく」でした。
- 「あんなに重いものが飛べるわけないじゃないか!」
- 「空を飛ぶなんて絶対無理だよ」
でもライト兄弟はあきらめずに、世界で初めての「飛行機」を作ったのでした。

ライト兄弟だけでなく、世界の偉人という人はみんな「良いあまのじゃく」でした。
周りの常識にとらわれずに自分でしっかり考えて工夫して失敗して笑われても馬鹿にされても他の人と違うことをしてきました。
だから、人が考えないような発明をしたり偉大な発見をすることができるんです。
エジソン、ナイチンゲール、ベートーベン、野口英世などなど・・・




今の時代で良く知られている人だったら・・
イチロー・大坂なおみ・錦織圭・きゃりーぱみゅぱみゅ とかでしょうか??
他の人と同じことをしていたらこんなすごい人にはなれません。
「良いあまのじゃく」になって、すごいことをする人になってください。
それでは今日のおさらいです。
きょうのおさらい♪
「あまのじゃく」とは『わざと人の言うことやすることに、なんでも反対する人』のこと

「あまのじゃく」には
- 良いあまのじゃく
- 悪いあまのじゃく
の2つがある
「良いあまのじゃく」とは
- 友達が悪いことをしていたら一緒に悪いことはしなくて、「それは悪いこと」だとちゃんと言ってあげられる「あまのじゃく」
- 自分で一生懸命調べて考えて、人ができないようなことをしたり思いつかないようなことを思いつく「あまのじゃく」
「悪いあまのじゃく」とは
- お父さん、お母さん、先生など大人の言うことを聞かずに危ない目にあってしまい心配をさせてしまう「あまのじゃく」
- 人を困らせてやろうと思って、わざと人と違うことをする「あまのじゃく」
- はれときどきあまのじゃく
- やまなしもぎ
- オオカミ少年
- いやいや園
- さかさ町
- 鏡の国のアリス
- ライト兄弟(伝記)