「かんぺき」を目指すことは悪いことではありません。
でもそれで、頭も体も疲れてしまったり友達とうまくいかなくなってしまってはいけません。
- 世のなかには「〇×」の2つしかない
- 目標がとても高い所にある
- 親とか先生に悪く言われるのがとても怖い
こんな風に「かんぺき」ばかりを目指していると
- 思うように物事が進まないとすぐイライラしてしまう。
- 失敗が怖いから新しいことへ挑戦するのを避ける。
- 困難を前にするとすぐに諦める
- するべきことをぐずぐずと後回しにする。
- 「勝てないなら参加しない」と言ってしまう。
- 恥をかくことは負けだと思ってしまう。
- 友達のことを悪く思ってしまう
といった人になってしまいがちです。
適度な「かんぺき」を目指すくらいがちょうどいいんです。

もし、あなたが「かんぺき」でいることに疲れていたら、こんな本を読んでみると気持ちが楽になるかもしれません。
- それしかないわけないでしょう
- 赤毛のアン
- モモ
- かんぺきな人なんていない
- 魔女の宅急便
- 〇、×もあれば△、□もたくさんある
- 楽しみながら少しずつやっていく
- みんなに好かれようとしない
- 「人間は完ぺきではない」と知る
Contents
〇、×もあれば△、□もたくさんある
それしかないわけないでしょう
女の子はお兄ちゃんに「地球の未来は大変なことにしかならない」と聞かされ、落ち込んでしまいます。
でも、おばあちゃんと話しているうちに「未来は一つではない」と気づくことができました。
落ち込んでいる女の子におばあちゃんはこう言います。
だ――いじょうぶよ! みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!
たいへんなことだけじゃなくて、たのしいことやおもしろいこともたーーくさんあるんだから!
大変な未来かもしれないし、明るくて楽しい未来かもしれない。
それに、大人は「いい」「悪い」のどっちかしかないって言うけど、
その間の「どっちでもない」「わるくない」「なんともいえない」なんていうのがあってもいいじゃない!
テストの点が60点でもいいじゃない!
コンクールに落ちても、自分はたくさんがんばった!って思えればいいじゃない。
砂糖と塩を間違えても、料理がおいしければいいじゃない!
赤毛のアン
孤児のアン・シャーリーは大きな眼にソバカスだらけの顔、おしゃべりと想像することが大好きな赤毛の女の子。
手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られ、初めは戸惑っていた2人も次第にアンを愛するようになり、アンは美しい自然のの中で明るく成長していきます。
努力して勝つことが一番だけど、二番目にいいのは、努力した上で敗れることなんだわ
アンはクラスメイトのギルバートとどちらがテストでいい点数を取れるか競い合っています。
アンはもちろんギルバートに勝ちたいのですが、もし負けてもここまでがんばった自分をほめてあげたいと言っています。
もし、100点を取れなくても、リレーで一等になれなくても、コンクールで賞がもらえなくても、ここまで頑張った自分をほめてあげる選択肢もあるということです
楽しみながら少しずつやっていく
モモ
町はずれの円形劇場があった場所に、不思議な少女モモが迷い込みます。
町の人たちはモモに話を聞いてもらうだけで、悩みが解決して幸せな気持ちになるのでした。
ある日、町に「時間泥棒」が現れて、町の人たちの時間を奪っていきます。
モモは、奪われた時間を取り戻そうと時間泥棒たちと対決するのです。
モモに出てくるベッポは道路をきれいにする掃除人のおじさんです。
道路はとても長くて大きいのでなかなか終わりません。
「かんぺき」ばかりを目指す人はこんな大きい道路ではゴミを全部とれないかもしれないと、やる気を失ってしまいます。
でも、ベッポは道路掃除が全然嫌いにならないのです。
そのコツはなんでしょうか?
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
またひと休みして、考えこみ、それから、
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな。たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
ベッポの掃除のコツは
- 今自分が掃除している場所に集中する
- 全部一気にやろうとしない
- 少しずつ休みながらでもいいので丁寧にやっていく
- 掃除をしていきながら、楽しいことを見つける
あなたの結果を出すまでに楽しいことは何ですか?
- 分からなかった問題が分かるようになる!
- ピアノの弾けなかったところが弾けるようになった!
- 水泳のタイムが1秒早くなった!
なんでもいいんです。
焦らず、少しずつ、楽しんで、ゴールに近づいて行ってください。
みんなに好かれようとしない
かんぺきな人なんていない
ミーガンは耳の聞こえない9歳の女の子ですが、いつも明るく元気いっぱい。
ある日ミーガンのクラスにやってきた転校生のアレクシスは、頭がよくて、きれいで、スポーツ万能のかんぺきな女の子。
でも、アレクシスには何か秘密があるらしいのですが、それは何でしょうか・・
ミーガンは耳が聞こえませんが、気にせず誰とでも仲良くできる明るい性格です。
でも、転校生のアレクシスはなんだかミーガンを無視したり冷たい感じがします。
せっかく誕生パーティの招待状を渡したのに、中身を読みもせずにお断りもされました。
ミーガンはアレクシスに嫌われているんじゃないかとママに相談してみました。
みながみな、あなたを好きになるわけじゃないの。でも、それは耳が聞こえないからではないわ。耳が聞こえたって、だれもがママのことを好きってわけでもない。人間なら気が合わない人もいるわ。だれとでも友だちになれるわけじゃないのよ
ミーガンは「クラスの子たちから好かれてないといけない。もし嫌われるなら耳が聞こえないせいだ」と思っていようですが、ママはミーガンの間違いを注意しました。
世のなかにはたくさんの人がいるから、何となく「この人合わないな」とか「この人ちょっと苦手だな」って思うことはありますよね。
世のなかの人全員と気が合うわけはありませんし、だからこそ人間関係はたのしいんじゃないんですか?
クラスで1番になれば、みんなに尊敬してもらえて先生にも親にも褒めてもらえるし人気者になれる。
でも、1番じゃなくなったら一番になった子が尊敬されて、自分はみんなから嫌われてしまう。
だから、いつも1番じゃないといけない。
もし、こんな風に思っているんだったらこう考えてみてください。
それはあなたがテストで1等をとったからではなく、あなた自身の性格や雰囲気、考え方が好きな人が集まってきたのです。
そんな子たちはあなたが2番になっても変わらず友達ですよ。
魔女の宅急便
もしかしたら、もうひとりか、ふたり、気に入ってくれる人がいるかもしれない、そう思わない?
キキは新しい町で「魔女の宅急便」の仕事を始めます。
ところがこの町は魔女を歓迎しない人が多くて、誰も宅急便を利用してくれません。
でも、キキは町の人全員じゃなくても1人か2人でも気に入ってくれればとても嬉しいと思っています。
無理に全員に好かれようとしては、とても疲れてしまいますね。
「人間は完ぺきではない」と知る
かんぺきな人なんていない
アレクシスの弟は実は障がいを持っていました。
アレクシスの両親は弟が「かんぺきではない」から、アレクシスには弟の分まで「かんぺき」になってほしいと言っていました。
なので、アレクシスは「いつもかんぺきでいないといけない」というプレッシャーから、ミーガンたちにあまり心を開いていませんでした。
でも、結局アレクシスもかんぺきではありませんでした。
ミーガンにパパはこう言います。
ミーガンはミーガンだ。パパたちはそのままのミーガンでいてほしい。ミーガンが完璧であってほしくない。ミーガンらしいミーガンが好きなんだ。耳が聞こえない、ということはミーガンの個性の1つだ。ある意味では、耳が聞こえないことが、ミーガンを特別な人間にしているんだよ
これが人間なんです。
イチロー選手も野球では一番ですが、テニスでは錦織選手には勝てません。
足が速い子もいれば、給食を食べるのが速い子もいる。
ミーガンみたいに耳が聞こえない子もいれば、アンみたいな赤毛の子もいる。
キキみたいに空を飛べる子もいる。
人は全員違うのが「個性」なんです。
自分とその人と比べることには意味がありません。
あなたの個性をもっと見つけていきましょう。
それしかないわけないじゃない
あしがおそいから、かけっこで いっとうしょうは あきらめるしかない?
⇩
にらめっこで いっとうしょうに なればいいじゃない!
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました!
最後に「今日のおさらい♪」で振り返ってみてくださいね♪
今日のおさらい♪
- 世のなかには「〇×」の2つしかない
- 目標がとても高い所にある
- 親とか先生に悪く言われるのがとても怖い
- 〇、×もあれば△、□もたくさんある
- 楽しみながら少しずつやっていく
- みんなに好かれようとしない
- 「人間は完ぺきではない」と知る
- それしかないわけないでしょう
- 赤毛のアン
- モモ
- かんぺきな人なんていない
- 魔女の宅急便
だ――いじょうぶよ! みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!
たいへんなことだけじゃなくて、たのしいことやおもしろいこともたーーくさんあるんだから!
あしがおそいから、かけっこで いっとうしょうは あきらめるしかない?
⇩
にらめっこで いっとうしょうに なればいいじゃない!
努力して勝つことが一番だけど、二番目にいいのは、努力した上で敗れることなんだわ
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」またひと休みして、考えこみ、それから、
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな。たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
みながみな、あなたを好きになるわけじゃないの。でも、それは耳が聞こえないからではないわ。耳が聞こえたって、だれもがママのことを好きってわけでもない。人間なら気が合わない人もいるわ。だれとでも友だちになれるわけじゃないのよ
ミーガンはミーガンだ。パパたちはそのままのミーガンでいてほしい。ミーガンが完璧であってほしくない。ミーガンらしいミーガンが好きなんだ。耳が聞こえない、ということはミーガンの個性の1つだ。ある意味では、耳が聞こえないことが、ミーガンを特別な人間にしているんだよ
もしかしたら、もうひとりか、ふたり、気に入ってくれる人がいるかもしれない、そう思わない?
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