色々考えてやってみたら全部うまくいかない。
それだけじゃなくて、やることなすこと全部うまくいかない。
そんな時って悲しい気持ちになりますよね。

そんなうまくいかない日に読んでほしい本があります。
- 若おかみは小学生!PART1
- アンの青春
- さかさ町
- しっぱいにかんぱい!
- うまくいかない時もあると思ってみる
- うまくいかなったことを忘れてみる
- 自分が今できることをやってみる
- いいことを見つけてみる

Contents
うまくいかない時もあると思ってみる
若おかみは小学生!PART1
小学校6年生の「おっこ」こと関織子はお父さんとお母さんを交通事故で亡くして、おばあちゃんがおかみとして経営する春の屋旅館に住むことになりました。
同級生の秋野真月の実家が経営する大きな旅館「秋好旅館」に対抗するため、思わず「私がこの春の屋の若おかみになって旅館を継ぐ!」と宣言してしまいます。
若おかみとして分からないことばかりでお客さんの相手もうまくいかないことが多いおっこですが、春の屋にすむユーレイのウリ坊と一緒に持ち前の明るさとパワフルさで頑張っていきます。
おっこは自分なりに、どうしたらお客さんが喜んでくれるだろうと考えて色々行動します。
温泉につつじの花を入れてきれいなお風呂にしてみたり、誕生日の子どものために率先して大好きなお刺身を運んであげたり。
でも、お風呂に入れたつつじの花は全部しおれてしまいお客さんに気持ち悪がられて怒られてしまいます。
そして、お刺身を運ぶ途中に着物の裾が足に引っかかって転んでしまい、全部床にこぼしてしまい男の子に泣かれてしまいます。
何をやってもうまくいかないと落ち込むおっこにおばあちゃんはこんなことを教えてくれます。
「からまわりする日というのがあってね、いっしょうけんめいしてもだめなことがあるんだよ。そういう日は、よけいなことをしないこと」
アンの青春
アンの教える生徒の中にいつもアンの言うことに反抗して悪さやいたずらをたくさんするアンソニー・パイという生徒がいます。
ある日アンは歯がとても痛くイライラしていて、ねずみを机の中に入れたアンソニーをムチで叩いてしまいます。
「絶対に体罰だけはしないで辛抱強く相手をしよう」と心に決めていたアンは自分のしたことにとても落ち込んで、アンの育ての親のマリラの前で泣いてしまいます。
するとマリラはこう言います。
「あんたは物事を気にしすぎるよ。人はみんな失敗をする・・・だけどそのうち忘れるもんだ。それに厄日というものは誰にでもあるんだよ。」
何をしてもうまくいかない日を「厄日(やくび)」といいます。
うまくいかなったことを忘れてみる
さかさ町
先生や偉い人は「うまくいかなかったことを反省してうまくいくようにしなさい」とよく言いませんか?
先生の言う通り、うまくいかなかったことを反省することは大切です。
でも、反省してもそれが成功するとは限らないし、いつ成功するかも分からない。
そしたら、そんなうまくいかなかったことは忘れましょう。
『さかさ町』という絵本を読んでみてください。
リッキーとアンの兄妹は汽車でおじいちゃんの家に向かう途中に、線路の事故で「さかさ町」で一晩過ごすことになりました。
「さかさ町」その名前の通り、すべてが「さかさま」なんです。
- 子供は楽しんで働き、大人は遊ぶ。
- 学校に通うのは休日だけで、いい子しか通えない。
- 買い物をすれば、買った人にお金を渡される。
リッキーとアンは他にどんな「さかさま」を見つけるんでしょうか?
「さかさ町」の学校の授業はとてもユニークで、忘れたことをほめてくれます。
クロース先生はこう教えてくれました。
「考えてごらん。もし、わたしたちが、人からされたいやなことをわすれることができたら、世のなかの口げんかや争いがいかにすくなくなるか。じぶんがそのことの気がつけば、ほかの人にも気づかせることができる。そう、わすれるということは気づきだ、といってもいい。」
何かをしてうまくいかなくて嫌な思いを忘れなかったら、もうそれをやろうとは思わないでしょう。
でも、もしその嫌なことを忘れることができたら、もう一回やってみる気になってすごいうまくいくかもしれませんね。
自分が今できることをやってみる
「若おかみは小学生!PART1」のおっこのうまくいかなったことはただただ「春の屋旅館」に泊まっているお客さんに楽しんでほしい、自分も若おかみとして良いところを見せたいと張り切った結果でした。
それがたまたまうまくいかなくてもおっこはあきらめませんでした。
「あたしって全然しっかりしてない」と落ち込むおっこにウリ坊が言った言葉は
「そやけど、お客さんに喜んでもらおうと思っていろいろがんばってることは、ええと思うで。それがおっこのええところや」
でもいいこと言うね!
「誕生日祝いとして楽しみにしていたお刺身をダメにして泣いている男の子にいくら言葉で謝っても気持ちは届かない」と感じたおっこは
「それならケーキを買ってきてあげよう!」
と思い立ちます。
だけど、ケーキ屋さんはもうお店が閉まっている。
それなら、「昔お母さんから作り方を教えてもらったプリンを作ってあげてお祝いしてあげよう」と、おっこは張り切ります。
それがうまくいって男の子にとても喜んでもらえます。
いいことを見つけてみる
しっぱいにかんぱい!
小学校6年生の加奈は1年生からずっと運動会のリレーの選手に選ばれてきました。
6年生でもリレーの選手に選ばれたのですが、バトンを渡すときに失敗をしてしまい加奈の組は失格になってしまいます。
とても落ち込んでベッドに寝ていた加奈を弟のたつやと一緒に、おじいちゃんが家にご飯を食べにこないかと誘います。
おじいちゃんの家にはおじさん、おばさん、いとこたちが集まっていました。
そこで、ご飯を食べながらみんなの失敗した話で盛り上がります。
いとこの小学生の洋はサッカーをしているのですが、昇降口のドアの前で蹴る真似をしていたらガラスに当たって割ってしまいました。
でも、一番クラスでいたずらで乱暴者の大樹くんが心配してくれて一緒に先生のところに謝りに行ってくれました
なので、洋は大樹くんは実はとても優しい子だと分かって今はとても仲良しになっています。
中学生のまなみさんは小学校四年生の時にお母さんと自転車で買い物に出かけて、自転車のカギを失くしてしまい家までお母さんに怒られながら押して帰りました。
でも、そのことを作文に書いたら先生が「とてもよく書けている」と褒めてくれて「学級だより」に載せてくれました。
弟のたつやは飼っているハムスターを逃がしてしまったり、おばさんは買ったケーキを置き忘れたりうまくいかないことがありましたが、ちゃんと見つかりました。
おじさんはこう言いました。
しっぱいには、いのちにかかわるほどの大きなしっぱいもあるけれど・・・・。しっぱいして大きくなるんだし、ときがたつと、しっぱいがいい思い出になるんだね
みんなうまくいかなかったことから何かいいことを見つけることができて、今ではいい思い出になって笑って話せています。
みんなのうまくいかなった話を聞いているうちに加奈もリレーの失敗を話せるようになりました。
「わたしのしっぱいも、わらって話せる日がくるのかしら・・」
「くるとも、しっぱいをだいじにして、大きくなってくれよ」
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました!
最後に「今日のおさらい♪」で振り返ってみてくださいね♪
今日のおさらい♪
- うまくいかない時もあると思ってみる
- うまくいかなったことを忘れてみる
- 自分が今できることをやってみる
- いいことを見つけてみる
- 若おかみは小学生!PART1
- アンの青春
- さかさ町
- しっぱいにかんぱい!
「からまわりする日というのがあってね、いっしょうけんめいしてもだめなことがあるんだよ。そういう日は、よけいなことをしないこと」
「そやけど、お客さんに喜んでもらおうと思っていろいろがんばってることは、ええと思うで。それがおっこのええところや」
「あんたは物事を気にしすぎるよ。人はみんな失敗をする・・・だけどそのうち忘れるもんだ。それに厄日というものは誰にでもあるんだよ。」
「考えてごらん。もし、わたしたちが、人からされたいやなことをわすれることができたら、世のなかの口げんかや争いがいかにすくなくなるか。じぶんがそのことの気がつけば、ほかの人にも気づかせることができる。そう、わすれるということは気づきだ、といってもいい。」
しっぱいには、いのちにかかわるほどの大きなしっぱいもあるけれど・・・・。しっぱいして大きくなるんだし、ときがたつと、しっぱいがいい思い出になるんだね
「わたしのしっぱいも、わらって話せる日がくるのかしら・・」
「くるとも、しっぱいをだいじにして、大きくなってくれよ」
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