今日道でお金拾ったよ!
でもたった10円だった・・・

どうせなら100万円くらい落ちてないのかなあ
そうすれば欲しいもの何でも買えるのに。
拾ったお金はあなたのものではありませんよ!
夢を見るのは自由ですが、きちんと警察に届けましょう。

「悪銭身に付かず(あくせんみにつかず)」ということわざもあるように、盗んだり拾ったりして手に入れたお金を持っていると大体ロクなことにならないのです。
宝くじだって一等当選してもお金を使いすぎて前より貧乏になった人が何人もいます。


ま・・・まあ 確かにそういう話もありますね。
でもあれはみんなで一生懸命協力して命をかけて宝を発見するという話がメインなので、決して楽してお金を手に入れたわけではないのです。
じゃあ今回は「お金を拾った」話を紹介してみましょう。
お金を拾った主人公たちがその後どうしたのかを知ってくださいね。
- 自転車がほしい!
- フランダースの犬
- 杜子春
- トム・ソーヤの冒険
- きちんと落とした人に返した!
- 人間が嫌いになった!
- 自由がなくなった!

きちんと落とした人に返した!
自転車がほしい!
ルーベンには小さい弟たちがいるので、友達がみんな持っている新しい自転車をなかなか買ってもらえません。
ある日、ルーベンはスーパーで女の人が落とした100ドル札を拾い自転車を買おうとしました。
でも、スーパーでその女の人にまた会って、お金を返すことにしました。
ルーベンの気持ちは複雑です・・・
ルーベンは思いがけず100ドル札を手にすることができました。

「これで自転車が買える!」
しかし、ルーベンは100ドル札を持っているのにあまり楽しくないことに気がつきました。
何かが不安なんです。
お母さんに拾ったことを言おうとしたけどなかなか言えない。
リュックから落としたんじゃないかと雨の中を必死で探しに行ったり気苦労が絶えません。
そして、誰にも言えなく自転車も買えないまま、スーパーでお金を落とした女の人を見つけてしまいました。
女の人は何か困った顔をしているように見えました。
ルーベンが「もしかして以前100ドル落としませんでしたか?」とたずねると、やはり「お金を落として困っているの。探してるんだけど見つからない」と言われます。
ルーベンは女の人にお金を返しました。
とても喜ばれてたくさん「ありがとう」と言われました。
でもルーベンの気持ちは複雑です。
女の人が喜んでくれたのはよかったけど、僕は新しい自転車はもう買えないんだ・・・
嬉しい気持ち、寂しい気持ち・・・

その夜お父さんとお母さんにあったことを話すと、二人ともとても喜んで褒めてくれました。
あなたがもし、お金を拾ったら欲しいものを買いますか?
もしそうしたら、欲しいものは手に入るけどその代わりになにかモヤモヤした気持ちはずっと残ると思いますよ。
フランダースの犬
ネロと愛犬パトラッシュはいつも一緒に家の手伝いをしていました。

でもいくら働いても貧乏から抜け出せず、ついに家を追い出されてしまいます。
そしてたどり着いた教会で、ネロとパトラッシュは抱き合いながら死んでいるのが発見されました。
ネロとパトラッシュは家を追い出されて、行く当てもないまま猛吹雪の中を歩いています。

するとパトラッシュが突然足を止めて、雪の中から大金の入った財布を見つけ出しました。
それはネロの女友達のアロワの父親のコゼツさんのものでした。
しかし、ネロはコゼツさんからひどい目にあわされていたのです。
なぜならネロとアロワが仲がいいのを見たコゼツさんが「貧乏なネロと遊んではいけない」とアロワに会うことを禁止させたからです。
しかも、少し前に起きた火事の犯人がネロだとコゼツさんが町の人に言ったために、ネロは誰からも相手にされなくなっていたのです。
そんな、いわば憎むべきコゼツさんの財布をネロは見つけたのです。
口には出していませんが、ネロはきっとこう思ったでしょう。
でも、ネロはアロワの母親がいつも思っている通りの「誠実で正直な若者」でした。
きちんとコゼツさんの家に財布を届けに行きました。
コゼツさんはいなかったのですが、アロワとお母さんに「財布を見つけたのはパトラッシュだから、せめてパトラッシュだけには食べ物と宿を与えてあげてください」とお願いして 自分はまた猛吹雪の中に出ていきました。
ここから先はとても悲しい結末なので、ぜひハンカチを用意して読んでほしいです。

ネロの正直さには心を打たれますね。
拾った財布を届けるのは当然だけど、「それを見つけたパトラッシュにはなにかごほうびをあげてほしい」なんてなかなか言えるもんじゃありませんね。
人間が嫌いになった!
杜子春
杜子春がお金を全部使ってしまい困っていたら、仙人に財宝がある場所を教えてもらいまた大金持ちになりました。
しかし、お金があると寄ってきた人々が嫌になり仙人になろうとします。
何が会っても決して口を開いてはいけないと言われていた杜子春でしたが、ある光景を目にしてついて口を開いてしまいます。
杜子春は元は大金持ちの家の息子でしたが、お金を全部使い貧乏になってしまい、友達もいなく一人ぼっちでした。
そんな杜子春に仙人が声をかけて財宝のありかを教えたので、杜子春はまた大金持ちになりました。

しかし、お金持ちになるとまたいつのまにか人が寄ってきて遊んだり豪華な食事を食べたりを繰り返しているとお金は全部無くなってしまいました。
そして、寄ってきた人もいなくなり町で会っても、挨拶もしてくれません。
杜子春はお金がある時には友達になろうと寄ってきて、貧乏になればあいさつもしなくなるという人間たちがとても嫌いになりました。
そして、仙人になろうと修行をします。

仙人にはなれなかった杜子春ですが、以前とは大きく変わりました。
杜子春にはもうお金はいらないのです。
では何が欲しいのでしょうか?
恐らくお金があるないに関わらず、心からつきあえる友人がほしいのではないでしょうか。
【もっと詳しくはこちらのブログを読んでみてください。】
自由がなくなった!
トムソーヤの冒険
ワンパク少年、トムは悪友のハックと殺人現場を目撃してしまいます。
そして、トムたちは犯人がお金を運びだすのを見てしまい、それを追って洞窟に閉じ込められてしまいます。
なんとか脱出したトムたちはついに宝を見つけ、町の有名人になりますが、トムのいたずらは相変わらずでした。
トムとハックは宝を見つけ、お金持ちになることができました。

しかし、お金持ちになった代わりにハックが失くしたものは「自由な生活」でした。
ハックは金持ちのダグラス未亡人の家に住むことになり、規則正しい生活を送るように指導され続けて嫌になっています。
元々家もなく学校にも行かずいつも自由な生活をしていたハックにとって、時間や規則に縛られる生活は耐えがたいものでした。
「ダグラスのおばさんときたら、鐘が鳴ったらめし食って、鐘が鳴ったらベッドにはいって、鐘が鳴ったら起きて・・・・何から何まで時間が決まってて最悪だよ、もうとってもがまんできねえ」
もうこんな生活は嫌だと「金を返してもいいから元の生活に戻らせてくれ」とハックはお願いします。
まあ、結局トムの上手い説得もあってハックはこのままダグラス未亡人の家で生活するんですけどね。
ハックにとってはお金よりも「自由」の方が価値があるっていうことですね。

【もっと詳しくはこちらのブログを読んでみてください。】
以上「お金を拾った人がどうなったか」というお話の紹介でした!
ここで紹介した話を読んでみて、もしお金を道で拾ったら・・・と考えてみてくださいね!
誰もいないところで拾ったお金で何かを買っても誰にもばれませんが・・・あとはあなたの心次第です。