でも、頭をぶつければこぶもできるし他の人と頭の固さは変わらないとおもうんだけどなあ・・
「頭が固い」ってそういう意味じゃあないですよ!! 😆 😆
恐竜の中には固い頭をぶつけて戦っていたパキケファロサウルスなんてのもいましたけどね。

これは文字通り“固い頭”ですが、ここで書くのは“頭の中身” いわゆる考え方のことです。
- あいまいさがない
- 見たものや聞いたことを信じやすい
- 他の可能性を考えない
- 自分の考えを人にも押し付けたがる
- 人の意見は聞かない
- 固定観念が強い
- 臨機応変に対応できない
つまり、考え方が狭いのです。
もっと頭を柔らかくして色んなことを考えられるようになると、楽しくなって世界が変わって見えますよ。
ここではそんな頭の固い人に頭を柔らかくする絵本を紹介してみましょう。
- さかさ町
- りんごかもしれない
- それしかないわけないでしょう
- っぽい
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- 「逆」のことを考えてみる
- 「別」の可能性を考えてみる
- 「あいまいさ」を考えてみる
- 「〇〇っぽい」ことを考えてみる
‟逆”のことを考えてみる
さかさ町
リッキーとアンの兄妹は汽車でおじいちゃんの家に向かう途中に、線路の事故で「さかさ町」で一晩過ごすことになりました。
「さかさ町」その名前の通り、すべてが「さかさま」なんです。
リッキーとアンはどんな「さかさま」を見つけるんでしょうか?
その名前の通り、「さかさ町」では全てのことが逆さまです。

- 子供は働き、大人は遊ぶ。
- 病院では元気な人がお金を払う
- 買い物をすると買った人がお金をもらえる
- 学校では忘れることをほめられる
でもこれにはちゃんと意味があるのです。
- 子どもは働くことが珍しく楽しいし、大人は今まで働きすぎで疲れるから休むのが合っている
- 病気の人は働けないからお金がないので、健康で元気な人がお金を払うのが当たり前
- 商品を作った人にとっては使ってもらえることが最高の喜びなので、お金を払って持って行ってもらいたい
- ものごとを忘れるようにすると、前にあった辛い経験を忘れることができて今より幸せになれる
今あなたの前にあることの「逆」を考えてみてはどうですか?
これを「逆転の発想」といい、頭を柔らかくしてくれます。
そうするとピンチがチャンスに変わったりもします。
会社も新しい商品を開発するのには「逆転の発想」が欠かせません。
例えば、こんな傘があります。
傘っていうと濡れた面を外側にして閉じるのが一般的ですが、この傘は濡れた面を中に入れて閉じることができます。
そうすると、大勢の人がいるところで誰かに傘が当たっても濡れないんですね。
「別」の可能性を考えてみる
りんごかもしれない
何かを見たり聞いたりしたときには、「それが本当にそのままのものなのか?」とあらゆる可能性を考えてみてください。
男の子はテーブルの上にあるリンゴを見て、「これは本当にリンゴなのか?」と疑問を持ちました。

- 裏から見ればミカンかもしれない
- 大きなさくらんぼかもしれない
- 何か色んなことを考えているのかもしれない
- 宇宙人の乗り物かもしれない
- 他にも「あんご」「いんご」などの仲間がいるかもしれない
など
見えたものそのままだと決めつけないで、色んな角度から「○○かもしれない」と考えてみると、発想力が向上します。
そして、可能性を考えたら次はそれを確かめてみましょう。
- 見た目:普通
- 動作:なし
- 異音:なし
- 触覚:異常なし
- におい:なし
- 触覚反応:なし
- 第三者(母親)による検証許可:了承済み
これらの結果から問題なしと男の子は判断して、次の内部検査と味覚、人体への影響を検証しました。
その結果、
食感:異常なし
味覚:美味
内部:異常なし
これらの結果から、男の子はこれが「りんご」だと判断したわけです。
でも、もしかしたらやっぱりこれはりんごではない可能性だってまだあります。

しかし、ひとつのことを疑ってできる限りたくさんの可能性を考えて、自分のできる限りの検証をして確かめることが頭を柔らかくするコツなんですね。
「あいまいさ」を考えてみる
それしかないわけないでしょう
女の子はお兄ちゃんに「地球の未来は大変なことにしかならない」と聞かされ、落ち込んでしまいます。
でも、おばあちゃんと話しているうちに「未来は一つではない」と気づくことができました。
『それしかないわけないでしょう』では「あいまいさ」について考えてみましょう。
女の子は「地球の未来は大変だ」という一つの未来のことしか考えられませんでした。
でもおばあちゃんに「未来はたくさんあるんだから大丈夫よ」と言われて気が楽になりました。
もし、何か辛いことがあって落ち込んだとしても、他に道があると思えば気が楽になります。

そして道も「あっち」と「そっち」の二つしかないわけではなく、その間だってあってもいいのではないでしょうか??
- なんともいえない
- わかんない
- いいかもしれない
- どっちともいえない
- すらい!(好きと嫌いの中間)
あいまいさを考えられるようになると、考え方が広がって頭が柔らかくなりますよ。
「〇〇っぽい」ことを考えてみる
っぽい
ラモンは絵を描くことが大好きな男の子ですが、描いた絵を兄に笑われてから好きなように絵を描くことができなくなります。
けれど、妹がラモンの絵を、「それっぽいし、なにかがちゃんと伝わってくる」から好きだと言ってくれてラモンは「っぽい」絵や分を自由に書けるようになりました。
ラモンは今まで自由に絵を描いていたのに、お兄ちゃんに「何の絵か分からない」と馬鹿にされてそれからちゃんとした絵を描かなくてはいけないと思い込んでしまいました。
それから絵を描くことが楽しくなくなって結局絵を描くことも嫌になってしまいます。
ラモンは「絵を描く=誰にでも分かるうまい絵を描かなくてはいけない」という考えに縛られていたんですね。
でも、妹が「わたし、お兄ちゃんの絵すきだよ。っぽいのが伝わってくる!」と言われて一気に気が楽になり感じたままに絵を描けるようになりました。
そもそも「絵をちゃんとわかるように描かなくてはいけない」 と決めつけるのは1つの見方であって他にも「っぽい」絵があってもいいはずです。
「こうでなくちゃ ああでなくちゃ じょうずにできなくちゃ」そんな枷(かせ)がなくなったら、世界はもっと楽しくなる
それからラモンは「っぽい絵」を次々に描けるようになりました。
- 木っぽい絵
- 家っぽい絵
- ボートっぽい絵
- 昼間っぽい絵
- 魚っぽい絵
- お日さまっぽい絵
っぽい絵なら形がなくても描けることに気がついたラモンはますます自分の感じるままに絵を描くことができました。
ラモンはもう一つ気がつきました。
絵だけじゃなくて、言葉でも大丈夫だということ。
ちゃんとしたりっぱな作文じゃなくても大丈夫。
自分が考えた「っぽい」言葉でも大丈夫だということ。
ちゃんとしたものを作らないといけないと思うと、結局何もできなくなってしまいます。
