前、「食べ物を粗末にしちゃダメ!」って教えられた!
それでふと思ったんだけど、これだけ食べる物がたくさんあるんだから、食べるものって無くならないんじゃないのかな??
その記事はこちらですね。

確かに、これだけ食べ物があふれているとそう思っちゃうのも無理はないですよね。
スーパーにもコンビニにもいつも食べるものが置いてあるし!

確かに今は食べるものは無くならないかもしれません。
でも、いきなり地球の気候が変わったり、戦争が起きたり、地震が発生したり、宇宙人が攻めてきたりして、食べ物が無くなる可能性も0ではありません。

実際、世界には戦争や気候の変化で食べ物が全くない国だってありますからね。
だから、食べ物を自由に食べられる今だからこそ、「食べ物が無くなったらどうしよう・・・・」と考えることも必要なんです。
そのための本を何冊か紹介してみます。
楽しく読みながら気持ちを変えてみてくださいね。

- タンポポたいへん!
- おちゃのじかんにきたとら
- ピノッキオの冒険
- 黒ねこのおきゃくさま
タンポポたいへん!
『タンポポたいへん!』
クリストファーくんが暮らすモルモットが丘では、大好物のタンポポの葉をかじる音があちこちで聞こえてきます。
ところが、みんなが食べ続けるのでだんだんタンポポの葉が減ってきてしまい、とうとうひとつもなくなってしまいました!
でもクリストファーくんはおうちの庭に生えている1本のタンポポを見つけました。
クリストファーくんはどうするのでしょうか?

モルモットが丘に生えているタンポポが一つもなくなってしまいました!!
みんなとても困っています。
でも、モルモットのクリストファーくんはおうちの庭にひっそりと生き残っていたタンポポを見つけました。

これが一番多いのかな??・・
でも食べてしまったら、タンポポは完全になくなってしまいます。
なので、クリストファーくんはとても食べたいのを必死に我慢して育てることにしました。
図書館へ行ってタンポポの育て方の本を探して、毎日水をあげ虫を追い払い、ちょっとだけ食べたいのも我慢して大事に大事に育てました。
そしてタンポポが綿毛になったら、丘の上からふうううと吹きました。

何日か経って、モルモットが丘ではあちこちからシャリシャリとタンポポの葉っぱをかじる音が聞こえてきました。
クリストファーくんももちろんお腹いっぱいタンポポを食べました。
でも、今は食べることのほかにも大好きなことができました。
それは・・・・タンポポを自分で育てることです!
また食べ過ぎてタンポポがなくならないように・・・・
おちゃのじかんにきたとら
ソフィーとおかあさんがお茶の時間にしようとしたら、トラがやってきました。
「お茶にご一緒させていただけませんか?」
トラはテーブルの上にあった食べ物、台所や戸棚の食料、冷蔵庫の食材を全部食べてお礼を言って帰っていきました。
お父さんが仕事から帰ってきても食べ物がないのでみんなでレストランに行きました。
そして、いつトラが来てもいいように食べ物をたくさん買いました。

突然トラがやってきて、家じゅうの食べ物を全部食べてしまいました!!
もう家には何も食べるものがありません!!
さあ、どうしますか??
ソフィー一家も同じように考えて、幸いレストランに行って食べることができました。

でもこれで安心してはいけません。
今後いつトラがまたやってくるかわかりませんよね??
なので、トラがいつ来てもいいように備えをしておかなくてはいけません。
ソフィー一家もたくさん食料を買って備えておきました。
でもまだトラは来てないんですけどね。
ピノッキオの冒険
ジェペットじいさんはことばをしゃべる木から人形を作り、ピノッキオと名づけます。

ピノッキオはうそをついたり約束を守らなかったり散々大人たちを困らせる悪い子でしたが、ある事件をきっかけにいい子になろうと決心します。
ピノッキオはいなくなったジェペットさんを探しに海に行きました。
ハトに背中に乗せてもらって空から一日中探しましたが、見つからずにピノッキオはとても疲れてしまいました。
海岸に建てられたハト小屋に泊まろうと中に入ると、ピノッキオの大嫌いなエンドウ豆が大量にあるだけでした。
それしか食べるものがないピノッキオは飢え死にするよりはましだとえんどう豆を食べ始めます。
すると、「エンドウ豆がこんなにおいしかったとは知らなかった!」とピノッキオは大満足です。
そこでハトはピノッキオにこう教えました。
「ほんとうにおなかがへっていて、ほかにたべものがにときには、エンドウ豆だってごちそうになるんだよ。おなかがへっていれば、すききらいもなければ、ぜいたくもいわないものだよ」
さらにジェペットじいさんを探して、ピノッキオはある町にたどり着きました。
ピノッキオはお腹がぺこぺこです。
しかし、お金がないので食べ物が買えません。

町の人に食べ物をめぐんでもらおうとするも「だったら働け」と言われますが、今まで働いたことのないピノッキオはそれは嫌だと言います。
すると町の人は
「腹が空いて死にそうだって言うんなら、おまえのその思い上がりを、二切れ切って食べるといい。ただし、腹をこわんそうようにな」
ピノッキオは働ける体であるのに、働くのはめんどうだからと働こうとしません。
でも、食べ物は欲しいんです。
そんな考えでは食べ物は手に入りませんね。
働ける人間が、なまけていて腹が減ったのなら、それは本人が悪いのである。
黒ねこのおきゃくさま
冬の嵐の夜に、ひとり暮らしの貧しいおじいさんのもとに、一ぴきの黒ねこがやってきました。

やせ細って、びしょぬれになって震えている黒ねこがかわいそうになり、おじいさんは家にあったわずかなミルクとパンを全て与え、おじいさんの分の羊の肉まで全てあげてしまい、食べ物は全くなくなってしまいました。
さらにおじいさんは家に残っていたまきを全て暖炉で燃やして黒ねこをあたためてあげるのでした。
翌朝、食べ物もまきもない冷えた家から黒ねこを外に出してあげました。
そして翌朝、奇跡が・・・・
おじいさんは貧乏だったので、自分が食べるだけのわずかな食糧しか家に置いていませんでした。
それにも関わらず黒猫に全部あげてしまったのです。
さらに、用意してあったまきを全て燃やしてしまい、火をおこして黒猫をあたためてあげたのです。

翌朝はまきも食べ物もないので、家の中は寒くておじいさんはとても腹ペコです。
黒ねこを外に出してあげると「食べ物もまきも一人分しかなかったのに、なぜ私をきのう追い返さなかったのですか」と突然おじいさんに尋ねました。
おじいさんは驚いて「腹ペコで寒くて震えていた友達がいるのに、そうしない理由があるだろうか」と言います。
黒猫が去って家に帰ると、なんと空っぽだったはずのミルクやパンや肉、まきの入れ物はいっぱいになり、使っても使ってもなくなることはありませんでした。
黒ねこは心優しいおじいさんのために魔法をかけてくれたのでしょうか?
自分より寒くて飢えている友だちがいれば、あなたは全ての食べ物を与えることができますか?

どうでしたか?
「食べ物が無くなった」状況のことが想像できて気持ちを変えることができましたか?
もしかしたらそれは明日!かもしれませんよ!
ここで紹介した本を読んで、自分だったらどうするか・・・考えてみてくださいね。