でもなんで家に帰る時間決められてるんだろう。もっと自由に遊びたいし、家出でもしちゃおうかなあ
その家出ちょっとまったあ!!

あなたが言われた時間に帰らなかったり、誰にも言わずにどこかに行ったりすると危ない目にあったり色んな人が心配しますよ。
そんなことになる前に、これから紹介する本を読んでみてください。
- オズの魔法使い
- 赤毛のアン
- ズッコケ家出大旅行 それいけズッコケ三人組
- ピーターパン
- 魔女の宅急便
- わが家がいちばん落ち着く
- 自分の居場所があることに気がつく
- 家の人の気持ちを考える
- 一人暮らしをするときのために
Contents
わが家がいちばん落ち着く
オズの魔法使い
アメリカのカンサスに住む少女、ドロシーは竜巻に魔女の国まで吹き飛ばされてしまいました。
ワラのかかし、ブリキの木こり、勇気のないライオンと一緒に旅をして魔法使い「オズ」に会いにいきます。

ドロシーの住んでいる国、カンザスは何もかもが灰色であまり美しい国ではないのです。
それにひきかえ、この魔女は国は全てが色とりどりで鮮やかでとても美しいのです。
それでもドロシーはこの魔女の国に住む気にはなれませんでした。
何とかカンザスへ変える方法を教えにもらいにオズに会いに行くのですが、かかしにはそれが理解できません。
どうもよくわからんな。おまえさんがどうして、このきれいな国から、カンザスとかいう、からからにかわいた灰色の土地に帰りたいのか。
ドロシーはこう答えます。
「どんなに灰色で殺風景なところでも、わが家はわが家よ。わたしたちなまみの人間は、ほかの国がどんなにきれいでも、やっぱりわが家に住みたいと思うものなの。わが家ほどいいところはないのよ。」
そして、カンザスに帰ることができたドロシーの第一声はこうでした。
「わたし、うれしい!やっとわが家に帰れたんだもの!」
知らない場所に行くことは、”非日常”といういつもとは違う経験をしているので最初は新鮮で楽しいと思います。

でも、そこにずっといれますか?
多分3日くらいもしたら家に帰りたくなってくるでしょう。
それはあなたの家があなたの居場所で一番落ち着くから。
生まれ育った場所ほどあなたが落ち着ける場所はありません。
生れてからずっと見ている風景、吸っている空気、近所に住む人たち
気づかないかもしれませんが、あなたの家ほどあなたにぴったりの場所はありませんよ。
自分の居場所があることに気がつく
赤毛のアン
孤児のアン・シャーリーは大きな眼にソバカスだらけの顔、おしゃべりと想像することが大好きな赤毛の女の子。
手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹のマシューとマリラに引き取られ、初めは戸惑っていた2人も次第にアンを愛するようになり、アンは美しい自然のの中で明るく成長していきます。
『赤毛のアン』には家に帰るだけで感動するシーンがいくつか出てきます。
アンは両親を亡くしてから孤児院で育ったので、誰かが待っている家に帰るという経験はほとんどありません。
それどころか、自分のいるべき場所も持てずにずっとさみしい思いをしてきました。

帰る家があるということは自分の居場所があるとこいうことです。
家に帰っていくことも、あれが自分の家だなってわかることも、本当にすてきね
グリーン・ゲイブルズに連れてこられて間もないころ、アンは自分の帰る家があることをとても嬉しく思っています。
孤児院では自分の居場所がなかったアンに初めて、自分の居場所ができたのです。
「ああ、生きていること、そして家に帰っていくって、なんてすてきでしょう」
アンとダイアナはダイアナのおばさんのミス・バリーの家に泊まります。
そこではアンの家では体験できないような楽しいことや美味しい食事がたくさんでました。
しかし、それでも一番楽しいのはわが家だとアンは思っています。
『オズの魔法使い」のドロシーもそうですが、非日常な体験はその場は楽しくてもすぐに飽きてしまいます。
ずっとそこにい続けることはできません。
何でもない日常こそが幸せだと考えてみてください。
帰ってくれば家に明かりがついていて、ご飯ができている。
家族でテレビを見て笑って、いっぱい話をして。

よく考えたらそれってすごい幸せなことじゃないですか?
ちなみに、あなたにこんな幸せを与えてくれたり居場所を作ってくれたのはお父さんやお母さん、家の人ですよ。

みんないつもあなたのことを気にかけて、大事に思っているんですよ。
ではお父さんお母さんはあなたがいなかったらどれほど心配するか考えてみましょう。
家の人の気持ちを考える
ズッコケ家出大旅行 それいけズッコケ三人組
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんのおなじみ「ズッコケ三人組」が家出を決行!
遊び気分で家出するもハプニングの連続に見舞われ、三人の家出は行き先不安に。
三人の家出は無事成功するのでしょうか?
ハカセはお母さんに勝手に塾の申し込みをされたことに、モーちゃんはお姉さんにアイスクリームを食べられたことに怒って、なりゆきでハチベエも一緒に家出をします。
家出をしてすぐは「自由で行きたいところへ行ける」と楽しんでいましたが、やはり子供だけの家出は甘くありません。
子どもだけでは解決できないようなトラブルにも巻き込まれたり、夜寝るところも子どもではホテルにも泊まれません。
たまたま知り合ったホームレスのたまり場でわずかなご飯をもらって寝ているとだんだん寂しくなってきます。
一番気の弱いモーちゃんが「もういやだよお うちに帰りたいよ」と言い出しました。

そして、三人のお父さんとお母さんが心配して居場所を突き止めて迎えに来てくれます。
すると、一番気の強いハチベエがお父さんに抱きついてワンワン泣き出してしまいました。
家出は最初は自由で楽しいかもしれませんが、いざやってみるとお金もなく寝るところもなく悪い大人にだまされるかもしれないし、良いことは何もありませんよ。
それはともかく、三人のお父さんお母さんたちは警察へ探してくれるように頼んだり、インターネットを使って家出した少年の情報がないか必死で探していました。
軽い気持ちで家出していなくなると、お父さんお母さんだけでなく色んな人に心配させ不安にさせ、迷惑をかけます。
あなたはお父さんお母さんの気持ちを考えていますか?
ピーターパン
ウェンディーとジョンとマイケルのきょうだいは、ピーター・パンと妖精ティンカー・ベルに誘われてネバーランドへ旅立ちます。
しかし、そこにはフック船長を始め、海賊たちがたくさんいてウェンディたちはつかまってしまいます。

ウェンディがネバーランドに来てどれくらい経ったのかは分かりません。
ネバーランドにははっきりとした時間がないのです。
ウェンディは家にいるお父さんとお母さんのことをあまり考えていませんでした。
なぜなら、どれだけ家にいなくても、家に帰ればやさしく迎えてくれるとウェンディは思っていました。
ウェンディはネバーランドの男の子たちにお父さんとお母さんの話をしてあげています。
「さあ、自分の子どもたちがみんな飛んでいってしまったかわいそうな両親の気持ちを考えてみてちょうだい。」
でも、男の子たちは小さいころにお父さんとお母さんと別れてしまったので、いくら考えてもよく分かりません。
そんなこと考えたこともありませんでした。
そこでウェンディは「子ども部屋の誰もいないからっぽのベッドを考えてみて!」と言います。
男のたちはその部屋を想像して「すごく悲しいね」と少しお父さんとお母さんの気持ちが分かってきました。
でもどうすれば一番いいのかが分かりません。
「おかあさんの愛がどんなに大きなものかわかれば何も怖がることはないわ」とウェンディは堂々と言いました。
「このお話の女の子はおかあさんがいつも窓を開けっぱなしにして、いつでも飛んで帰ってこられるようにしてるのがわかってるの。そこで子どもたちは何年も外で遊んで大人になって帰ってきたのよ。」
子どもって、世界一身勝手なもののようにーほんとに身勝手ですよね、かわいいけど―勝手に飛びだしていって、ひたすら自分勝手な時間をすごし、かわいがってもらいたいときになると、あたりまえみたいな顔をして帰ってくるのです。たたいてしかられるどころか、だきしめてもらえると思いこんで。
おかあさんはどんなことがあっても愛してくれると絶大な信頼をおいていたので、子どもたちは、もうちょっとしばらくは無神経でいてもいいと思っていたのです。
ウェンディや男の子達には理想的な結末でしたが、ピーターパンだけは違いました。
ピーターパンは「ずっと外で遊びまわって帰ってきたら窓が閉まっていて、お母さんは僕のことをすっかり忘れていた」ということをみんなに話してきかせました。
本当かうそかはわかりません。
でも、ウェンディはぴったりの話を聞いてすぐ家に帰りたくなりました。
もしかしたらお母さんは私たちがもう死んだと思ってお葬式をしているかもしれない。
ウェンディは「自分たちが家にいないとお母さんにひどいことや悲しい思いをさせているのでないか」とやっと考えるようになってのです。
あなたがいない時のお父さんお母さんの気持ちを考えたら、黙って家出なんでできませんよね??
最後はもう少し大きくなって一人暮らしをすることになったあなたのためのお話です。
一人暮らしをするときのために
魔女の宅急便
ひとり立ちした魔女の子キキが、相棒の黒猫ジジと新しい町で生きていきます。
魔女を受け入れない町の人たちとの交流を通して、キキの成長を描いた物語です。
コリコの町で魔女修行を1年間終えたキキは里帰りとしてふるさとの家に帰ってきました
予定では10日以上いるつもりでしたが、5日を過ぎるとコリコの町に帰りたくなってきました。
なぜか、どうしてもコリコの町のことをキキは考えてしまうのです。
世話になっている町の人たち、町の風景など・・・・
つぎつぎ気になって、ここが自分の生まれた町だというのに、なんだか遊びにきているようでおちつかないのです。コリコの町にはたったの1年暮らしただけなのに、キキには自分の気持がふしぎに思えるほどでした。
結局キキは明日コリコの町へ帰ることにしました。
(帰るところがあるっているのは、なんてすばらしいのかしら)
キキは里帰りをしたことでまた、新しい自分を発見できたような気がするのでした。
キキはいつでも帰ってこれる場所、自分の居場所があることを信じていました。
自分の居場所がある人は心が強くなります。
応援してくれる人がいる、いつでも優しく迎えてくれる人がいる。
だから、新しい町で辛いことや苦しいことがあっても頑張れるんです。
子どもの今のうちにしっかり自分の居場所を作っておいてください。
それが将来あなたのためになります。

それでは今日のおさらいです。
今日のおさらい♪
言われた時間に帰らなかったり、誰にも言わずにどこかに行ったりすると危ない目にあったり色んな人が心配する。
- オズの魔法使い
- 赤毛のアン
- ズッコケ家出大旅行 それいけズッコケ三人組
- ピーターパン
- 魔女の宅急便
- わが家がいちばん落ち着く
- 自分の居場所があることに気がつく
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